124/213
こほうぎそなたのラヴ・アフェア
「あふぇあ」
朝、目覚めると、枕元でこなたお姉ちゃんがそんな声を出していた。
「あふぇあ、あふぇあ」
わたしは何かツッコむのも面倒臭くて、枕を抱いて二度寝しようとした。
今日は学校はお休みだ。好きなだけ寝よう。
急にお姉ちゃんが真面目くさった声を出した。
「そなた。あなたに男の子のお客さんが来てるわよ」
「早く言ってよ!」
わたしは飛び起きた。
「カリくんかな? なんでこんな朝早くに!? っていうか今何時?」
お姉ちゃんは教えてくれた。
「おまえの恋路を邪魔してやる」