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最強を誇るものたち
「こほうぎこなた……だな?」
「どなた?」
「俺の名前は『ごほうび ごんた』。最強を狩るものだ」
「ど……、どなた?」
「しらばっくれるな。おまえがこほうぎ一族の長女にして最強の戦士、こほうぎこなただということはわかっている」
「ど……、ど〜な~た〜?」
「おまえ……かわいいな」
「ど、どーなったら?」
「俺の女になれ!」
「怒鳴った!?」
その時だった!
天から巨大な拳が、ごほうびごんた目がけて降って来たのだった!
ごーん
潰された、ごんた。
「ウフフ……」
拳の後ろから、現れる、影。
「どなた?」
呼びかける、どなた。
「アハハ! わたしが主人公、こほうぎこなたよ!」
卑怯者は、高笑う。
「かわいい妹どなたを囮に使っての『ネズミ捕り大作戦』、今回も大成功!」
これこそが、こほうぎこなたが『最強』の名を誇る理由であった。