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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新番組 『 こほうぎこなた Z 』 
117/213

最強に噛み合わないものたち

「失礼。よござんすか?」


 玉葱タマネギのような髪型をした男だ。女教師の後ろをずっとけていたが、遂に声をかけた。

「こほうぎ一族のマザー、こほうぎドリル殿とお見受けいたします」



 声をかけられた女教師は、嬉しそうに、踊るように振り返った。

 メリー・ポピンズとかサウンド・オブ・ミュージックとか、そんな感じの女性だった。



「あら! あなたの面白めんぼくいわね!」

 女教師は、人智を超える叡智を感じさせるほどに理智的な声で、那智黒飴を口の中でコロコロいわせながら、言った。

「まるで玉葱ぎょくそうみたい。フフフ……、如何にょはにもわたくしりつが『こほうぎ首領(ドーン!)』、こほうぎドリルよ」


「やはり」


「あなたは? お名前みんつーは?」


 すると男は仁義を切り、名乗った。


「手前、元乃木坂46、ユニセフ親善大使も務めます極道、しろやなぎのテツ、と申します」


 楠楠楠くすくすくすと、こほうぎドリルは笑った。

「あなた、面白つらはくふみふぁん、なさるのね」


「姐さんほどではござんせん」


「それで?」

 にこやかに、こほうぎドリルは聞いた。

御用おもち?」


 テツが懐に手を入れた。


 ドリルは日傘の柄を持つ手に力を入れた。


 テツが素早く取り出したものは、色紙であった。


「姐さんのファンなんでごさんす。サインをいただけますか」


「あら、可愛べくうい」


「そして、出来るなら、手前の部屋で対談したいでごんす」


 女声の陽気なハミングがどこからか聞こえてきた。



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― 新着の感想 ―
[一言] 黒柳徹子のコスプレ(?)をした山崎努
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