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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
新番組 『 こほうぎこなた Z 』 
115/213

最強を目指すものたち

 ここはどこか知らない。


 時はいつか知らない。


 真っ白な背景に5人の戦士の姿が浮かび上がる。


 まつだいら ケン!


 ミヒうら くめこ!


 しろやなぎ テツ!


 なざほうれ まこと!


 そして……


 ごほうび ごんた!



 振り返る必要はない。

 全員が初登場である。



 彼らは凄まじいまでのパーソナルスペースの広さを持っていた。

 それぞれの嫌がる距離まで近づくこと──それは死を意味している!




「ムッ……?」


 まつだいらケンは顔をしかめた。


 彼の周囲200メートル以内に誰かが無断で入り込んだのだ。


 蜘蛛の巣にかかったナニカに蜘蛛が素早く近づくように、まつだいらは華麗なステップで走り出した。


「くらえ! まっケン・ぱーんち!」


 説明しよう。まつだいらケンの『まっケン・ぱーんち!』とは、高速で少しオネエっぽいナヨナヨとした猫パンチを秒速80メートルでしつこく繰り出す技である。


 それを喰らったものは骨までしゃぶられて一生をまつだいらケンのファンクラブ会員として捧げなければならなくなるという恐ろしい技だ。


 自分の周囲200メートル以内に近づいたものがいると、彼は問答無用でこの技を繰り出す。


 

 しかし、彼が技を繰り出したその先には、誰もいなかった。



「……おかしいな。確かに誰かがパーソナルスペースに侵入したと思ったのだが……」

 空振りした猫パンチをぶらぶらさせながら、ケンは呟いた。

「俺の暴れん坊将軍も勘が鈍ったかな?」



 踵を返したケンの背後に、砂の中から浮かび上がって来た影があった。


 影は不気味に呟いた。


「ど〜な〜た〜?」



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― 新着の感想 ―
[良い点] カオス!wwwwww…………〆がホラーっぽい(汗)
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