表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
真最終章 こほうぎ一族の週末
110/213

こほうぎオブロンの週末

 こほうぎ家の父オブロンは考えていた。

 忙しそうに廊下の掃除機がけをする妻をよそ目に、ダイニングキッチンでボケーとミルクコーヒーの入ったマグカップを前にして考えていた。


『ニンニクって、何肉なんだ……?』


 冬である。

 リビングではマントルピースに似せたストーブが無駄に点いていた。赤々と燃えるそれを遠目に眺めながら、オブロンは思わず不安になった。


『もしかして……漢字で書くと【人肉】なのか?』

『餃子にはニンニクがたっぷり使われていると聞く』

『おれは、餃子が大好きだ』

『知らないうちに俺は、人肉にんにくを大量に、この身体の内に摂取していたのではないか……?』



 娘のこなたが学校から帰ってきた。


只今ロハこん〜」


『お帰り』も言わず、オブロンはすかさず娘を問い詰めた。


「なぁ、こなたよ。おまえはもしかして、おまえの人肉にんにくを誰か悪い男に食わせているのかい?」


「わたくしの大蒜おおびるを?」


「おおびるじゃない。人肉にんにくだ」


「わ、わたくしの大蒜おおびるびるを!?」


「なんか嫌らしい言い方やめろ」


「わっ……わたくしの大蒜とてもおおきなびらびら美を誰にしょくあたりわせているのかですって!?」


「もう……いい」


 オブロンは、終末した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] まぁ! こなたちゃんたらっ! 臭いのを食いまくってるのね! イヤラシイっ!! (藁) [一言] あら、まぁ、ホントに畳んじゃうの?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ