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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
真九章 ニンカツ
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ニンカツ

「わたしね、妊活してるの」


 楓姉かえでねえが言った。


 僕は意味がわからなかった。


『ニンカツ? 聞いたことのない言葉だ。にんにくカツのことかな? にんにくカツをしてるとはどういう意味だ?』


 とりあえず何か言わないといけないと思い、「それはスタミナつけないとね」と言ってみた。


 楓姉は嬉しそうに笑い、うなずいた。なんか合ってたようだ。



「わたしはトンカツしてるのよ」


 楓姉にべったりくっついて女子高生が言った。

 おまえはどうでもいい。無関係者だろう。早く帰ってくれ。


「そして猫本さんはニンカツしてるの」


 女子高生がそう言って天井を見た。


 病院の待合室の天井に、小さなオッサンがひっついていた。

 苦しそうな表情でこっちを見下ろすと、汗をボタボタ垂らしながら、言った。


「拙者、ニンジャでござる」


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― 新着の感想 ―
[一言] 猫本さん、お疲れ様です m(_ _)m
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