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こほうぎこなたはかく語りき  作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
第三章 しーにゃん
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しーにゃんとの散歩

 表に出ると雪が積もっていた。


「ああ、寒いわね。しーにゃん、大丈夫おおじょうぶ?」

 こほうぎこなたは白いチンチラ猫を心配して、聞いた。


「だいじょうぶ〜」

 しーにゃんは元気に玄関を飛び出すと、こほうぎこなたの足元でうろつき回る。

「それより早くお散歩、行こ〜」


「待って、しーにゃん。やっぱりお寒そうだわ」


 玄関にかけてあったもっふもふのネックウォーマーを取ると、こほうぎこなたはしーにゃんに着せた。


「動きにくい〜」

 しーにゃんはちょっと嫌そうだ。


「待って。いまだお寒そう」


 そう言うとこほうぎこなたは家の中に戻り、使い捨てカイロを持って来た。振らなくていいそれを何度もシャカシャカ振ると、しーにゃんに着せたばかりのネックウォーマーの中に入れた。


「熱い〜、低温やけどしちゃうぅ〜」

 しーにゃんは結構嫌そうだ。


「待って待って! 足元がめっちゃ寒そうよ」


 そう言うとこほうぎこなたは家の中に入り、お父さんのゴルフバッグの中から毛糸のもふもふの何というものかは知らないクラブのカバーのようなものを4つ、取って持って来た。

 それをしーにゃんに履かせてみる。ぶかぶかだ。仕方なく輪ゴムで固定した。


「やだ〜、歩きにくいよォ〜」

 しーにゃんはかなり嫌そうだ。


「まままま待って! 私が頭に毛糸の帽子をっているというのに、あなたあたまひたいが寒いじゃないの! よ〜し……」


 こほうぎこなたは家の中にしーにゃんを連れて入ると、コタツの中にそっと入れた。


「これで完璧パーペキね!」


「お散歩はァ〜?」


 その後、2人でテレビを見ながらおやつを食べて、寝た。



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