表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

8.

「なるほど。確かにその方法なら、誰がアリス様を狙っているか特定できますね」


 フランクリンはアリスの考えに感心していた。

 フランクリンたちが来て間もないというのに、すぐにこんな作戦を思い付くなんて、なんて頭の回転が速いのだろう。


「はい、この方法なら確実です。もちろん、それは皆さんの協力なくしてできることではありません。どうか、よろしくお願い致します」


「はい、お任せください。それでは、さっそく行動に移ります」


 フランクリンは笑顔で答えた。

 そして、アリスたちのいる303号室から出た。     


     *


 彼は苛立っていた。

 どうにかして、アリスを消す方法はないかと考えていた。

 しかし、国外に逃げられた以上、どうすることもできなかった。

 悶々と悩んでいると、部屋の扉をノックする音が聞こえた。


「入れ」


 彼は返事をした。

 扉が開かれた。

 入ってきたのは彼の執事だ。


「あの、お客様が来ております」


「まったく、アポを取らずに訪ねてくるなんて……。いったい、誰だ?」


「ライアン王子の直属の兵であるフランクリン様です。どうしてもお伝えしたいことがあるそうです」


「わかった。通せ」


 執事は部屋から出て行った。

 そして数分後、フランクリンが部屋に入ってきた。


「それで、私に伝えたいことというのは、いったいなんだ?」


 彼はフランクリンに尋ねた。


「はい。実は、アリス様の居場所を知っています。彼女は追放されたと思っていましたが、今は国内にいます」


「何!? それは本当か!? それで、彼女はどこにいるんだ?」


「ええ、場所は国境近くの小さな町にある宿屋で、部屋番号は303です」


 彼は、フランクリンのその言葉を聞いて、不敵な笑みを浮かべた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ