表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャイナガールズ!!~スーパーカンフーハイパワーチーム~  作者: 乾ヒロキ
カオルンセングォ毒ガスパラダイス編
98/178

4-19 第三部隊出動!!

 


 -------N.A.Y.562年 8月16日 13時45分---------



 シャオイェンは、お昼休憩が終わったら、即座に元気よく武術場で套路を行っていた。


 レイレイは、休憩室でタンクトップの格好のまま白いソファーで寝っ転がっている。


 メイヨウは雑用を行ったり、オフィス内を色々と掃除している。


 ここは、チャイナガールズの事務所だ。


 セントラルの南側の区画に入っていて、チャイナガールズも待機できるような場所だ。


 普通はシャワー室完備が大体のところだろうが、オフィスには多少大きめのお風呂場もあるので、


 下手をすれば普通に住めるくらいだ。


 事務所という言葉を越えて、住宅といっても過言ではない。


 レイレイは寝っ転がりながら休憩室内にある、ディスプレイに映る九龍城国クンフー大会の模様を見ていた。


 右手にはポテトチップスをかじりつつ、ぼーっとしている。


 一応、銀龍には「待機」と言われていたが、ほとんどやることがない。


「……暇……」


 突如、レイレイに耳の内側から着信音が聞こえた。


 銀龍から着信だ。


「よう、レイレイ。出動だ」


「りょーかい、ターレン」


「おうよ、じつはな、スマートコンタクトレンズを野戦用に変更したいんだぜぇ。そして、それを持ってきてほしい」


「それ、どこにありますか?」


「久々に使うからよぉ……忘れた。メイヨウが知ってるはずだ。

あと、テメェさんたちは兵器を必ず持って来い。

後で服部半蔵の戦闘データを流すけどよぉ、正直ゲスイ戦いになりそうだ」


「ゲスイ……とにかく了解です。これから準備でき次第、連絡します。現在はどちらにいるの? ターレン……」


「裏九龍城国の真ん中、闇市場だ。メイヨウが道順、知っているはずだぜ」


 レイレイはそそくさと立ち上がり、左隣りにある扉を開けて、脱衣場を抜け、事務所へ入った。


 頭左右に花飾りをしている女の子が、ごみをまとめていた。


「メイヨウちゃん、出番よ」


 メイヨウはキョトンとした顔で、レイレイを見上げる。


「なんでしょうか、レイレイ様」


「メイヨウちゃんさ、夜戦用スマートコンタクトレンズどこにあるか知っている?」


「たぶん、倉庫にありますよ」


「私も手伝うからさ。それと、一緒に裏九龍城国へ案内してくれる? 銀龍ターレンが助けてほしいって」


「かしこまりました、銀龍様のご命令とあらば」


 二人は事務所入り口のすぐ左隣にある扉へ入る。


 周辺には棚がいっぱいあって、コスプレグッズから、メイドインガールズの時に使ったたたまれたテント、


 野戦の時に使用した中華鍋、皿、食器。


 更には戦闘用チャイナドレスが何枚も入っているクローゼット。


 もちろん、歴代のチャイナガールズたちが着用していたバトルドレスだ。


 Ⅰ型と言われている、初期の頃のバトルドレスであろう。


 もう一つ棚があって、五段ぐらいの高さの棚を見まわしながら、さがす。


 戦闘用備品具の品物を入れている棚をレイレイは見つけた。


 三段目ぐらいに、黒い箱を見つける。


 ほかの棚を探しているメイヨウに声をかけた。


「メイヨウちゃん、これ見てみて?」


 その黒い箱をメイヨウは開けて確認する。


「13セットぐらいありますね。私はまだスマートコンタクトレンズをすることは出来ません」


「そうだったね、メイヨウちゃんはいくつだっけ?」


「9歳でございます……」


「あらま、若いわねー。羨ましいわ、9歳に戻りたいわね。

とにかく、シャオイェンを呼びつけないと……」




 深呼吸をさせ、おかっぱ頭の少女は考えていた。


 己がもっと強く、凛々しくなければいけない。


 深呼吸をさせ、肺に空気をため込む。


 横隔膜が膨れ上がり、子宮の辺りが暖かくなる。


 すなわち、下丹田の位置だ。


 そして、左拳を握り、左足を一歩踏み込むと同時に拳を打ち出す。


 地面が軽く揺れ、強烈な拳を放ったような気がした。


 扉が開く音がして、彼女は右へと顔を向ける。


 お団子頭を左右に飾っていて、右耳には剣の形をしているイヤリングをしている。


「レイレイ隊長、どうしました?」


「これから、裏九龍城国へ遠足よ!!」


「遠足ですか。遠足は非常に良いものですね……そういえば、遠足の基準は軍隊……」


「ちょ、長くなるわよね?」


「はい、勿論です!!」


「それは後で聞くから、メイヨウちゃんに道を案内してもらいながら、ターレンに野戦用コンタクトレンズを届けるわよ!!」


「我々もそれをつけた方が良さそうですね」


「ひとつ前の旧世代だけど、まだまだ使えそうよ。それと、兵器を必ず用意しておいて?」


「なぜでしょうか?」


「服部半蔵は死体を操ることができるそうよ。

その為には、バトルドレスをぶった切るしかないって」


「我々が適任ということなのですね」


「そうね、打撃よりも斬撃兵器の方が相性が良いみたい」


 そして、全員はチャイナドレスに着替え終える。


 メイヨウは、派手な漢服ではなく、地味な赤い中国服を着ていた。


 レイレイは、両手に腰をあてると眉を吊り上げた。


「さあ、第三部隊、行くわよ!!」




朱 曉燕(晓燕) (シュ シャオイェン)


年齢16才

女性

身長155センチ

髪は赤 髪型は、おかっぱ頭。右耳に、梅の花の髪飾りをしている。

肌の色 黄色

瞳 赤

人種 中国(山東省)

利き腕 両方

クンフースタイル 梅花蟷螂拳(連続攻撃を得意とする)

得意技 赤き閃光の突き  最快的速度决策技术(Zuì kuài de sùdù juécè jìshù)

得意武器 梅花双刀

一人称 自分

誕生日 NAY546年3月11日

部隊 朱雀

BWH 体重 73/50/74 61キログラム


実直で、まじめな女の子。

だが、ストレートすぎるが故、分析癖は他の部隊員の追随を許さず、

セリフの量も膨大になりがち。

カンフーは、本当に実直、まじめで、まっすぐな技を撃つと、

部隊長である、黎 麗々(レイ レイレイ)からも評価をもらっている。

服装は、中国服に、しちぶだけのパンツをはいている。

とても、さっぱりしていて、ボーイッシュ。

その為なのか、あまり感情を表立って表情を変えることは少なく、

空気読まず膨大な言葉を出てしまうのが、たまにキズ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ