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チャイナガールズ!!~スーパーカンフーハイパワーチーム~  作者: 乾ヒロキ
カオルンセングォ毒ガスパラダイス編
93/178

4-14 再度、闇の中へ……

 挿絵(By みてみん)


 -------N.A.Y.562年 8月16日 10時10分---------



 昨日は22時ぐらいまで、金龍と作戦会議をしていたからだ。


 オレは、あくびをしながら、裏九龍城国への出入り口の階段前で、一同を横一列に並ばせている。


 白いチャイナドレスに、不似合いなトンファー。


 ヤーイーだ。


 ヤーイーの隣には、赤い中国服を着ている少女が無表情でオレを見上げている。


 リームォだ。


 更にその隣りには中国国防部が三名ほど横に並んでいる。


 オレは、もう一度あくびをした。


「ふあーあ。いいか、今日は服部半蔵鷺沼捜索だ。そして、テメェたちには既に戦闘履歴を流した。


 特にホンホンの映像は必ず見ておくようにと頼んだとおり、見たか?」


 ヤーイーはすかさず口を開いた。


「見ました、銀龍ターレン。なんですか? あのニンニンっていうよくわからない言葉」


「あー……ニンジャだ」


「ニンジャって本当は武将なんですけど……」


「お前さん、ブルースリー好きだったよな?」


「は、はい……ブルースリーシェンシンは好きですよ」


「そうけぇ……」と、オレは掌をひろげ、ブルースリーの構えをさせて、拳を振ってみる。


 太極拳使いのオレには、我ながら似合わねー……。


「アチョー!! ってぇ、やってるじゃねーかよぉ……あれと一緒だぜぇ」


 ヤーイーはオレの想像以上に納得しやがったのか、目をキラキラさせていた。


「あれと、一緒なんですね!! ターレン、感動するぐらいに納得しました!!」


 リームォは、オレを無表情で見上げていた。


「どうしてぇ、リームォちゃんよぉ……」


「はっとぉりはんじょう……つにょい……」


「そうだ、毒ガスコマンダー鷺沼の攻撃方法、まさかだったぜぇ。うちらのバリアは最強だ。対爆、対炎、耐衝撃!!」


 ヤーイーがすかさず口を開く。


「そうです、最強に硬いバリアを発生できますね」


「まあ、そこで一番肝心なのはよぉ、まさかの空気というか、酸素が敵になるとは思わなかったぜ……」


「バリアはハニカム構造を出して防いでくれますけど、酸素や空気などは防いでくれません」


「そう、その通り!! そもそも論よぉ空気や酸素を防ぐとなると、あっという間にうちらは窒息死だぜぇ。しかも、そういうやつを生け捕りにするんだ。滅茶苦茶、ミッションインポッシブルだ!!」


 オレは、銀色の中国キセルをポーチから取り出し、噛みついた。


「いいけぇ? よく聞けぇテメェら……。オレ達は最強の傭兵集団チャイナガールズだ!! そして、オレ達は不可能を可能にするパワー、クンフーを持っている!! 知恵は二の次だぁ!! きをつけぇい!!」


 オレの目の前にいる、ヤーイーとリームォはその瞬間同時にハイヒールと中国靴を鳴らす。


「敬礼!!」と、オレは叫んだ。


 二人は声を揃えて叫ぶ。


 まあ、リームォはたどたどしいのは、しゃーねーけどな……。


「我らチャイナガールズは九龍城国のために!! 銀龍大人ターレンに敬礼!!」


「けぇいれぇい……」


「よっしゃあ、なおれぃ!!」


「毒ガスコマンダー鷺沼の手裏剣、とにかく気をつけろぉ? あれに刺さった瞬間、他の奴らも毒ガスの餌食になる!!」


「了解です、銀龍ターレン!!」


「最悪、リームォがいるのが救いでぇ……」


「金龍シェンシンは大丈夫なのでしょうか?」


「ああ、今頃ブリーフィングしてんじゃね?」



 同時刻、その頃金龍側では……。



 相変わらずド派手な金色のチャイナドレスに、両手には特殊繊維の黒いグローブをつけている。


 彼女が戦闘時になると、この戦闘用特殊繊維のグローブをつけるのだ。


 彼女の目の前に二名ほど可憐な少女二人が並んでいる。


 青いチャイナドレスを着ている女の子と、緑色のチャイナドレスを着ている女の子の前で、


 ブリーフィングを行っていた。


 イェチンとファリンだ。


 二人の隣には中国国防部の人間が三名ほどいる。


 銀龍と同じ人数構成だ。


「どうも、金龍です。今回は人手が足りないため、私も協力することになりました。私が参戦するということの意味を二人ともよく考えてください。

今回のターゲットは、毒ガスコマンダー鷺沼です。そして、彼を生け捕りにすることが私たちにとって最優先です」


 ファリンは、まだ三人まで何とか話せるので、とりあえずサングラスも何もしていない。


「金龍シェンシン……ボク……真っ暗なところは苦手です……」


 ファリンは、ユグドシアル大陸の演習では大丈夫だが、本当に真っ暗なところは苦手なのだ。


 どうやら、両親から一度倉庫に閉じ込められた記憶が、彼女を恐怖症にしてしまったようだ。


 金龍は背筋を伸ばして、少しだけ目を細める。


「知っていますよ……けれど、ゲームセンターにいる気分になればいいじゃないかしら?」


「ゲーム……センター……」


「そうです、危険は及びますが、何事もゲームにしてしまえば、あなたにとってはとてもポテンシャルを発揮できると、私は判断しました」


「そうだゲームなんだ!!」


 突如、ファリンが熱くなる。


 イェチンはファリンに合わせる。


「アイヨー。ゲーム……確かにファリンちゃんだったら、良いかもしれないよー」


「そして、イェチンさん。あなたもブリーフィングの映像を見ましたか?」


「アイヨ、見たよ。金龍シェンシン、相当相手は厄介よー」


「そうです、毒ガスコマンダー鷺沼がなぜこの裏九龍城国に潜伏した目的も分かりませんし、それ以上に彼は相当な神出鬼没。

現在の状況としては、ルェイジーさんがドラゴンマフィアと共に行動していて、彼女はドラゴンマフィアの動きを探ってくれているのです」


「まあ、安定のルェイジーだから、大丈夫とは思うけど、それよりも誰があんなゴキブリみたいなヤツを呼び込んだのよー」


「恐らくですが、ドラゴンマフィアの手練れの者が鷺沼を脱走させた可能性があります。

今回はなかなか色々な事が複雑に絡み合って、九龍城国の地盤が揺らいでいるのかもしれません……」


「毒ガスだから、九龍城国なんてあっという間にやられるよー。何としてでも捕まえないといけないよー」


「その通りです。今回の毒ガスコマンダー鷺沼と、裏九龍城国との相性はなかなか凄まじいものがあります。

そして、なんとしてでも我々はこの国を死守しなければなりません! 私たちは傭兵ですが、逃げることは許されません。

あくまで傭兵というスタイルでやってきているのは、国に何事も委ねてしまえば、国に縛られてしまい、ユグドシアル大陸の遠征ももっと縮小されていってしまうからなのです」


「アイヨー、縮小されたら悲しいよー。三ツ群島も結構遊ぶところもいっぱいあるよー」


「なので、それぞれの思いは別だとしても、我々は我々の戦いを行うべきなのです、二人とも、気をつけ!! 敬礼!!」


 イェチンとファリンは同時に背筋を伸ばし、手を掲げる。


「我らチャイナガールズは九龍城国のために!! 金龍先生シェンシンに敬礼!!」


「なおりなさい!」


 金龍の両目が青くなる。


 銀龍との通信を行う。


「銀龍、こちらはブリーフィング終わったわ」


「へいへい、んじゃまー、やりますけぇ? うちらは黒龍省から攻める。金龍たちは銅龍省からだよなぁ?」


「オッケー、間違いないわ」


「うちらはリームォがいる。最悪、オレだけでもなんとかなる」


「私たちは、私がいるから大丈夫よ」


「ま、針龍チェンロンと呼ばれたテメェさんだったら、何でもありだから、大丈夫だけどよぉ? 相棒、気をつけな?」


「あらあら、私がやられるときは、この国が滅んでるわ……」


「へっ……じゃま、闇夜の遠足へ行くぜ!! お前さんたちぃ!!」


 銀龍との通信が切れた。


 金龍は、後ろにある油圧式で動作する超鋼鉄製の扉を見つめる。


 夏場の生ぬるい風が揺らぎ、彼女の耳元にある髪の毛も少し揺らぐ。


「闇夜ねぇ……いつぶりかしら? こんな気持ち……」



~Full-contact high-power team~



14人のチーム。

日本の、セーラーガールズと同じように、九龍城国専属の傭兵部隊



皆様々なクンフーを持っている。


バニーガールズと似たような仕組みのスーツを着用。


みんな、基本的に徒手空拳。

素手で戦車を壊したりする。


武器(兵器)を持てば、十字聖教騎士団と互角に渡り合える能力がある。


中国の、専属契約の傭兵集団。

格闘スタイルは、トウロウケン、八極拳、内気功、太極拳、などなど。

全員、徒手空拳にこだわる。


唯一の機体パワードスーツフェイエイを所持しており、

性能面でも、近接に特化した機体でもある。


ミサイル、拳銃、弓矢などは撃たせなければ勝ちという、独特の超近接戦闘にたけ、

各自、その能力は、とにかく近づくことに長けている。



その為、細身である彼女たちでも関わらず、脚力、走力は相当なもので、

十字聖教騎士団すら、驚くほどの実力の持ち主たちである。

彼女たちの、走るスピードは平均して60~70キロぐらいのスピードが出せる。


中国語では一般的にチャイナドレスに該当する衣服を、

「旗人の着る長い上着」から「旗袍」と呼称する。

詰め襟で横裾に切り込みが入った意匠は満州民族の民族服の

シジギャン(sijigiyan、袍)に由来する。

このように旗袍という語は、語源に忠実に考えれば満州族の伝統的な衣服の内の上着を指すことになるが、

現在はこれを旧式旗袍と呼称する。


本稿で述べる日本語のチャイナドレスとほぼ同等の衣服を新式旗袍または単に旗袍と呼ぶ。

チャイナドレスは、馬に乗るためにスリットを入れたと言われている。



チャイナガールの特殊スーツについて。

彼女達も、バニーガールズと同じ技術である、パーティカルロイドシステムで構成されている。

日本とは、また異なるシステムで、パーティカルロイドシステムも搭載しているが、

気功を兼ねた独特のユニット構造をしている。

パーティカルロイド、更には気功を取り入れたドレスとなっている。

背中には、気功を溜め込むメインユニットが備わっている。

隊長と隊員とでは差別化がなされており、

隊長のチャイナドレスは特に超爆速の気を一気に叩き込めるようになっている。

その為、背中には必ずその部隊の刺繍が入っている。

お腹の辺りには、パーティカルロイドのメインユニットが入っていて、

バリアを生成するための必須ユニット。


他の部隊よりもかなりの近接パワーを放てる仕組みになっている。

基本的に空挺部隊で、降りて特殊強襲がメイン。


手袋とゴーグルなども支給されていて、空から飛び降りる。

見てくれは、チャイナドレスの左肩には部隊章がついていて、

「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」

というふうに部隊がわかれている。


青龍……攻撃力に秀でている。青いチャイナ服を全員着ている。

朱雀……速度、スピードに秀でている。赤いチャイナ服を全員着ている。

白虎……バランスタイプ。白いチャイナ服を全員着ている。

玄武……主に防御面に優れている。緑色のチャイナ服を全員着ている。


見た目は普通のチャイナ服であるが、チャイナドレスの固さは戦車と比較しても、尋常ではなく、

近接戦闘にたけるために、バニーガールズたちよりも、1.5倍ほど、強度を持っている。

そのため、その強度を逆に利用し、物理的にバリアをぶつけ、物体を破壊するという破壊技術を用いている。

パーティカルロイドシステムの利用は勿論のこと、足元を急激に冷却できるシステムも備わっていて、薄着ながら快適である。

これは、パーティカルロイド粒子が彼女たちの身体全身を外との温度を計測し、自動的に身体を温めたり冷やしたりしているからだ。

パーティカルロイド粒子は全身をめぐり、彼女たちの身体をなるべく健康に保っていくことも役割の一つ。

ちなみに、各個人差はあるが、脳波で「暑い」「寒い」を感知し、自動的に快適な状態で持っていっている。

最高気温は40度まで対応し、最低気温は-10度まで対応している。

なので、真夏時にはそのまま着用したまま眠る女の子も多い。


12名全員の、銀龍金龍へのあいさつの仕方。

「我らチャイナガールズは九龍城国のために!! 銀龍大人ターレンに敬礼!!」


そして、銀龍と金龍は、英語名では「ダブルドラゴン」

日本では「二人の大蛇」と呼ばれている。





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