4-10 服部半蔵鷺沼
-------N.A.Y.561年 7月1日21時00分---------
暗闇でもネオンの光りが貫き、今でも100万ドルの夜景は色あせていない。
その中、物々しい雰囲気で、OD色を着ている者たちは横一列に並んでいる。
スーツ姿で、眼鏡をかけている男性は叫んだ。
「いいか、我々が捕まえたいのは、毒ガスコマンダー鷺沼だ。ヤツは、ここの地下のどこかにいる!!」
ここは、上海。
喧噪のさなか、いると思われる男の為に、道路をわざわざ通行止めにした。
マンホールにも人員を念のため、待機させていた。
そして、目標は想像以上に神出鬼没だ。
ヨウは、特殊部隊の恰好をしている男にヨウは見下ろした。
「ヤツは、どういう風に逃げた?」
「ハッ!! マンホールに逃げた形跡があります」
「開けっ放しか?」
「そうです、追いますか?」
「いや、それはブラフだ」
「じゃあ、やつは、どこに……」
「変装か……」
ヨウは、変な違和感を覚えていた。
国防部の上層部でもあるが、カンみたいなものは結構信じている。
「ネオン看板の上にいるかもしれん」
「分かりました、ネオン看板の上も注意してみます」
その時だ。
ひとりの隊員の様子がおかしいことに、ヨウは気づいた。
「うひ、うひひぃ……」
ヨウは、銃口をその隊員に向ける。
「……変装していたみたいだな」
その男は、顔全てを覆っていて、分からなかったが、動きはおかしかった。
「どうしましょうか?」
「待て、あれは変装じゃない。死体を操っている!!」
人の挙動の限界を超え、突如ブリッジをした。
その隊員は身体全身を震わせている。
ブリッジしたまま、身体全身を震わせながら、ガクガク動いている。
「うひ、うひうひうひひ!!」
「こ、これは、ハッキングだ!! パワードスーツの補助筋力を利用して、ハッキングしている!! 撃て!!」
兵士が銃口を狙った瞬間だ。
乗っ取られた男は、尋常ではない速度で避け、その兵士に近づきブリッジしたまま、あっという間にナイフで腹部を刺され、絶命した。
「うひひいひひひ!!!!」と、今度はブリッジしたまま、ヨウに銃口が向けられた。
そして、発砲。
だが、ハニカム構造の半円が広がり、ヨウを守った。
「クッ!! どうする? どういう遠隔だ?」
「うひひひっひひ!!!」
今度は直立し、他の兵士を狙い始めた。
ヨウは、狙われた兵士のそばに行き、片手でナイフを掴む。
「すまん!!」と、男の右手を背中にまわし、確実に骨を折った。
ナイフは外れ、その兵士は気絶した。
だが、ヨウはあることに気づいた。
男の支えている四肢が突如操り人形の糸を切るかのごとく、力が抜けたのだ。
「こ、これは、死んでいる!!!」
ヨウが気づいた時には、毒ガスコマンダー鷺沼は闇へと溶けていった。
「くっ……作戦は失敗だ!! レッドバニーガールズに依頼をしろ!!」
「了解!!」と、兵士は無線機で連絡した。
「毒ガスコマンダー鷺沼……。必ず捕まえてやる!!」
毒ガスコマンダー鷺沼
服部半蔵鷺沼
年齢48才
男性
身長157センチ
髪は真っ白 ガスマスクをしている
肌の色 色白
瞳 茶色
出身 日本(沖縄)
利き腕 両手
戦闘スタイル 忍術、毒ガス
得意技 複数(主に攪乱戦法)
得意武器 手裏剣、クナイ、刀、鎌ヌンチャク、毒ガス
一人称 拙者はぁ!!
誕生日 NAY514年3月3日
体重 60キログラム
超中国ヘイトな、博士であり、傭兵であり、忍者であり、ドラゴンマフィアとも絡みがある。
格好は、普段はガスマスクをしたまま、白衣を着ているが、
脱ぐと特殊パワードスーツ服部半蔵(細菌や毒ガス兵器対応パワードスーツ)という名前の忍者装束を着ている。
日本と中国は友好的な感じに戻っては来ているが、鷺沼は中国では異常に差別を受けまくっていたので、
中国政府に毒ガスでテロを起こそうとしたところ、バニーガールズの協力を得て、中国政府に捕まってしまい、拘束されていた。
だが、裏九龍城国の策略によって逃走。
困った中国は九龍城国の、傭兵集団チャイナガールズに解決を依頼。
扱う兵器は、毒ガスをメインに、忍者刀や、鎌ヌンチャク、鎖鎌など。
弱っている人間なども容赦なく殺すので、以上なほど異常。
中国政府の依頼は、殺すのではなく、生け捕りをしてほしいとの事だった。
武士道を好んでおり、なぜか一人称は「拙者」と言っている。
語尾は「ござる」とつけていて、世界的国際テロリスト。
笑いかたは、「うひひひ!うひ、うひひひひひひ!!」と、気色の悪い笑いかたをする。




