4-8 闇に響く、足音。
チンヨウは、ランタンを右手に持ち、ルェイジーと一緒に人と並んで二人分しか歩けない通路を歩いている。
暗がりの中、コツコツと不気味にコンクリート造りの通路に響き渡る。
「ルェイジーくん、君は更に良いクンフー使いになったようだな」
「アイヤ、ルェイジー、まだまだアルネ!!」
「君の活躍は自然と耳に入ってくる。我々は裏組織ではあるが、君のように輝かしい人間も必要だ」
「アイヤ、ルェイジー、ご飯のためだけに戦っているアルネ!!」
「君の、そういうところが、良いのだよ。クンフー、いや、何事にも素直さが一番人を成長させる。」
ルェイジーは元から天才の部類に入るので、まったくピンと来ていない。
視線を上にしたまま、眉をしかめる。
「難しいこと、わからないアルネ!!」
チンヨウは、少し微笑む。
「いずれ、この意味が君にもわかるだろ……」
チンヨウとルェイジーは黙った。
足音だ。
徐々にこちらへ近づいてくる。
二人は慣れているものの、この暗闇の中だったら、初めて来たものはすぐに混乱するだろう。
どちらから来るのか分からないので、自然と二人は背中合わせにそれぞれの拳法を構える。
相手もそれを理解してるのか、足音だけで左右両方にうまく散らせているみたいだ。
ルェイジーはその闇が目の前に来た。
力みすぎると、通路が崩れるので、套路ぐらいの力強さでひじを打ち出す。
力を加減したとはいえ、黒髪の者は腕を交差し、ガードする。
ガードした後、その者はずっと後ろへ下がり続け、転がった。
チンヨウはすぐに振り返り、転がった場所へとランタンを照らす。
ぼろぼろのマントをしている、短パンTシャツ姿の青年がいた。
彼は死んだ目をさせながら、ルェイジー達を見上げた。
チンヨウは相手が誰なのかわかっていたようだ。
「チャオ!! 貴様だったのか」
チャオは、すぐに立ち上がる。
丸い瞳の小柄な女の子を、見つめる。
チャオという男の子の瞳は、生気が宿っておらず、ルェイジーとは真逆だ。
「チンヨウ、お前はいい。だが、ソイツは誰だ? チンヨウシェンシン」
「アイヤ、青龍部隊所属、チャイナガールズのルェイジーアルネ!!」
「ふん、あのお遊び集団か」
ルェイジーは、頬を膨らませる。
「お遊びじゃないアルネ!! みんな命かけてクンフーやってるね!!」
「ここは、お前の来るところじゃない。クンフーはバリアで守られるもんじゃない。守るのは自信の拳のみだ」
遠くの方で、叫び声が聞こえる。
「うひひひぃいい!! 子供と遊ぶの楽しいなああ!!」
青年は、すぐに勘づく。
「時間がない。さっさと逃げるぞ!!」
三人はとにかく、空調排気がきいている道を走っていく。
階段を走り、動かないエスカレーターを下っていく。
コンクリートをひたすら蹴りながら三人はとある、一室へと着いた。
「ここは、排気もきいている。安心しろ」
二人は息を整えた。
李 瑞季(瑞季) (リー ルェイジー)
年齢14才
女性
身長147センチ
髪は紫色 ポニーテール
肌の色 黄色
瞳 黒
人種 中国(河北省塩山県)
利き腕 右利き
クンフースタイル 劈掛拳(八極拳ベース)+空腹拳
得意技① 二の打ち要らずの拳 两个没有拳头的战斗 Liǎng gè méiyǒu quántóu de zhàndòu
得意技② 地面をも揺るがす猛起硬落摇动地面猛起硬落 猛烈に飛び上がり、激しい勢いで着地する。
得意技③ 猛虎硬爬山
完全なカウンター攻撃、片足と肘を同時に突きだし、最大限踏み込む技。
得意武器 苗刀(刀みたいな形をした、中国の刀)
一人称 ルェイジー
誕生日 NAY548年9月12日
所属部隊 青龍
BWH 体重 82/52/80 53キログラム
河北省塩山県に住んでいたが、あまりにも大飯ぐらい過ぎるので、
九龍城国に捨てられてしまった、九龍城国の孤児。
10歳の時に、ご飯をくれた銀龍に拾われた。
小柄なわりには、超パワフルファイター。
天才ともいわれていて、劈掛掌の使い手。
年齢が上がれば、次期小隊長ともいわれている。
小隊長と言われているが、妙なムードメーカー。
アルネが多く、皆からはたまにやかましいと言われる。
ひざ下よりも丈が長い青いチャイナドレスに、花柄が装飾されている。
肩袖は、Tシャツぐらいの長さ。
下着は、クマさんパンティ。
まだ年端もいかない子なので、多少子供っぽいところがあり、
ちょっとおバカさんに思われる発言もある。
パワフルさはどのくらいかというと、体当たりして、戦車が吹き飛びます。
部隊内でも一番大食いで、ご飯が一杯食べれるという純粋な動機でチャイナガールズに入隊した。
口癖は、必ず「アルネ」とつける。
バトルドレスガールズでは、この語尾を、方言として解釈していて、
「アイヤー!!」もその一環。
九龍城国に帰ると、銀龍に紹介されたお店でアルバイト兼住み込みで、
「劉龍飯店」というウェイトレスもしている。
ちなみに、お腹がすけばすくほど威力が増す酔拳? のような拳を持っている。
大飯ぐらいなせいか、料理もかなりうまく、何でも作れる。
小隊内では超重宝されているのだ。
将来は、中華料理屋と孤児だったため九龍城国内に孤児院を開きたいらしい。




