4-5 ようこそ、裏九龍城国へ。 その2
ということで、毎日更新のための、チャイナガールズでやんす。
今回は裏九龍城国がほぼメインの舞台になるでやんす。
毎日書き続けること、これは皆さんが思っている以上に難しいかもしれませんやんす。
アニメ化になったら、どうしようやんす。
てか、アニメ化やんすね。www
どの位、深く歩いたのだろう。
とにかく、階段を使いながら、降りている。
エスカレーター、エレベーターは存在しているが、手は行き届いていないのは間違いねぇ。
もしも、ぶっ壊れて全滅したら、誰がこの任務をやれる?
オレ達がいなくなれば九龍城国の人々は、徐々に毒ガスコマンダーに始末されていくのは間違いない。
暗がりの中、オレはランタンを持って歩いている。
目の前にはルェイジー、ホンホンという順に先陣を切っていて、オレの後ろにリャンリャン
にリームォと順に歩いている。
ランタンで明るくはなるものの、いたる壁には売春婦のポスターや、性病を治してくれる闇医者のポスターが貼ってある。
地下街に行けば、ネオンなどもあるだろうが、とにかくここは薄暗く、きたねぇぜ。
変な表現になるが、ユグドシアル大陸の方が、よっぽど清潔だ。
さすがの三ツ群島ですらここまでひでぇ所はねぇぜ。
通路も、とにかく狭くて子供と大人が二人いるだけで窮屈に感じる。
オレは、小柄な方だが、中国軍の男どもの方は絶対オレよりも窮屈に感じているだろう。
改めて思うが、マーメイがこっちに来れたとしても、悪りぃが適任じゃねぇ。
地下2階なのだが、その横へのだだっ広さもかなりのもので、地図を作りながら、歩くしかない。
だからこそ、今回は人数も必要だった。
ヨウに頼んだ人数は、一応身長を制限して、50名規模に協力してほしいとオレは言っていた。
無理なんじゃねぇの? とオレは思っていたんだけどな。
さすが、国防部の者だけあるぜぇ。
キッチリと用意してきてくれた。
ヤツは、想像以上にキレものだ。
初めは少ししか分からなかったが、その仕事ぶりはオレ以上に関心するぜぇ。
ま、オレは現場にいる方が性に合っている。
金龍は後方に今のところ回ってもらっているが、たまに出てもらうことがある。
まー、アイツの能力はチャイナガールズでも群を抜いているぜぇ。
とにかくだ、オレは毒ガス野郎を何が何でも捕まえなくちゃあいけねえということだ。
狭苦しい通路の中、ホンホンの足が止まった。
オレは暗がりの中、ぼんやりと白い白衣のような物を着ている者がいるのを確認した。
幽霊、亡霊?
そんな感じのを見ていた時だ。
闇の中、白衣なので目立つ。
ガスマスクをしていて、白衣だ。
オレは「待て!!」と言いかけた瞬間だ。
軍服を着た男は恐怖におののき、トリガーを引く。
ホンホンは、その暗がりの中でも「やああああ!!」と声を出しつつ棍を振るう。
男には当たったような手ごたえはない。
暗がりの中、銃口の先端だけが数回光る。
白衣の男は、日本語で「ニンニン!!!」と、妙な言葉を放ちながら驚異的なスピードでかわす。
弾丸は白衣すらかすめず、男は突如絶命した。
オレは動きから察した。
ランタンだけは手放しちゃいけねぇ。
真っ暗になった瞬間におしまいだ。
流石のオレも、エマージェンシーの勘が働く。
この暗闇の中なのに、とてつもねぇスピードだ。
そして、二人目が銃口を狙うが、男は相手の両腕を切断。
うごめく闇の中から嬉々として叫ぶ。
「忍法、モズ落とし!!」
鋼鉄製のヘルメットを被った男を軽々と持ち上げ、跳躍、狭い上空の天井にぶつかり、首根っこが折れ、更に落下時に容赦なく頭から落とした。
オレは、すぐに指示を出した。
「テ、テメェら、逃げろぉ!! 退却だ!!! 間違えねぇ、コイツはヤベェ!!」
言動も意味不明でおかしいが、あまりにもトリッキーすぎる。
しかも、毒ガスまでも持ち合わせていやがる。
とりあえず、パワードスーツで来なかったことが幸いだ。
逃げにくくてしょうがねぇ!!
「忍法毒ガス手裏剣!!!」
オレは、後ろを振り向いた。
手裏剣がオレ達に襲いかかってくる!!
とんでもねぇもんが来た!!!
その回転式の刃は、逃げ遅れた中国兵士に当たり、三人ほど倒れた。
ルェイジーは逆に相手側へと進んでいく。
「ル、ルェイジー!! 戻ってこい!!」
「銀龍!! ルェイジー、大丈夫アルヨ!!」
オレは、なんとなく、わかった。
空気の流れを読んで、コイツはそっちに向かっていった。
倒れた中国兵士に刺さった暗器から、妙な音が聞こえている。
それも、ゆっくりと、ゆっくりと不気味に何かが漂ってきているのは分かる。
一番前にいたホンホンが立ったままだ。
ホンホンは、六角棍を手から滑らせ、倒れていた。
やべえ、とにかくやべええ!!
オレはすぐさま戻り、ホンホンを抱え上げた。
「リームォ、リャンリャン、とりあえず出るぞ!!!」
オレも気功を全開にして狭い通路の中を走る。
「きこぉぅゆにゅっとぉ、ぜんきゃいー!」
リームォは気功ユニットを全開にして、リャンリャンはリームォの両方の肩をつかんだ。
リームォのスピードが全開となり、リャンリャンの足は宙に浮く。
そして、俺の後ろから毒ガスがゆっくりと着実に広まっていく。
少数で行動して正解だと思った。
これで、十人以上の単位で入ったら、逃げ道もねぇし、毒ガスの動きも分からねぇ、なおのこと慣れてねぇ道だ。
換気もしてねぇ場所だ。
分が悪すぎるぜぇよおぉ。
とりあえず、ホンホン以外は、何とか無事に脱出した。
オレは、すげぇ汗をかいていたことに気づいたのと、リャンリャンが何度もホンホンの名前を叫んでいる。
「ホンホン、返事をして!!ホンホン!!!」
ヤベェ、とちった……。
金龍がすぐに駆け寄り、ホンホンの閉じている大きな瞼をこじ開ける。
虹彩が縮んでいるのだ。
「速く、救急車を!!」
オレは、明るい青空を眺めながら、目を細めた。
想像以上に闇は深く、視力が戻るまでに時間がかかった。
ヨウが心配して、すぐにオレのそばに来た。
「大丈夫か!! 部下はやられたのか……」
「すまねぇ、お前さんの部下は間違いなくやられた」
ヨウは、すぐさま判断を急ぎ、セントラルへ通信をした。
セントラルは、主にAIである程度国の扉の開閉を行っている。
「毒ガスがヤバい!! 扉を閉めろ!! 直ちにだ!!」
オレは息継ぎをしながら、肩を揺らす。
ゆっくりと、鋼鉄の扉が閉まっていく。
間違いないぜ、闇はオレを歓迎してくれるらしい。
そして、もう一つ、分かったことがある。
ヨウは一度ヤツとやりあっているということだ。
対応が早すぎる。
多少落ち着いたら、聞いてみるか。
キャラクター紹介
雷 虹虹(レイ ホンホン)
年齢13才
女性
身長140センチ
髪は黒色 二つに分けた、三つ編みの髪を後頭部に纏めている。
肌の色 黒
瞳 グレー
出身 九龍城国
利き腕 両方
クンフースタイル ホンホン式、白虎拳
得意技 虎ですら死ぬ頭突き (即使是一只老虎也会死亡) Jíshǐ shì yī zhǐ lǎohǔ yě huì sǐwáng
空をも穿つ雷撃 (雷电也在天空中醒目) Léidiàn yě zài tiānkōng zhōng xǐngmù
得意武器 六角棍
一人称 あたしはねぇ
誕生日 NAY549年11月11日
所属部隊 白虎
BWH 体重 58/49/62 49キログラム
リャンリャンの姉。
白虎拳を駆使する、年端もいかない女の子。
かなりの負けず嫌いで、気が強い。
隊内で認められようと、ぐいぐい行ってしまう女の子。
リャンリャンとは仲は良い方だが、たまにケンカしてしまうことも。
棒を戦術とした戦闘が得意で、小柄なせいか、バリアをはっても被弾率が低い。
特に、棒術を駆使すると、その戦闘力はすさまじく、バリア抜きでも、弾丸を棒で弾いたりすることも可能。
笑うと右側に八重歯があるのがホンホンだ。
近接、遠距離、両方とも対応が可能だが、中途半端なイメージを持つかもしれないが、
いざ、他の部隊が対応出来なかったときのための、緊急用の部隊でもある。




