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チャイナガールズ!!~スーパーカンフーハイパワーチーム~  作者: 乾ヒロキ
チャイナガールズ!!達の破壊的な日常。
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3-25 リームォちゃんを探せ!! その2

 

 困りましたねぇ。


 妹がどこにいるのか、一切分からなくなってしまいましたぁ。


 私はぁ、電脳九龍城国の入り口をぉ背にして出ましたぁ。


 そこでぇ、私はぁとある方とぉ、たまたま会うことができたのですぅ。


 銀色のチャイナドレスを着ていてぇ、銀色のポーチをぉ持っている方がぁ、私を見上げていましたぁ。


「お? どうしてぇ、マーメイじゃねーかよぉ……」


 美人な方なのですけどぉ、口調が口調な方なのですぅ。


「あ、銀龍さぁん。すみませぇん、マーメイを見ませんでしたかぁ?」


「すんげー速度でよぉ、老龍省の方へ向かって行ったぜぇ?」


「すみませぇん、ありがとうございますぅ」


 私はぁ、自動AIシステムによって動くバスに乗り込んでぇ、老龍省に向かいましたぁ。


 老龍省はぁ、一番お年寄りが多い省ですぅ。


 バスから降りてぇ、私はぁ行き通う人々をぉ見下げながらぁ歩いていますぅ。


 そこら辺にぃ、ゴミ箱があったのでぇ、リームォを呼びながら探していますぅ。


 たまにぃ、ゴミ箱の中にいたりするのですよぉ。


「リームォ? リームォぉ、どこですかぁー?」


 なかなか、見つからないのでぇ、とりあえずぅ公園のぉベンチで休憩しようかとぉ向かいましたぁ。


 遠くの方でぇ、聞き覚えのある声がしましたぁ。


 髪を下ろしていてぇ、三つ編みもしていなくてぇ、しかもスーツ姿だったのでぇ初めはぁ気づかなかったのですがぁ、リーシーさんがぁ、背の小さなお婆さんからぁクンフーを教えてもらっていましたぁ。


「アンタ、だいぶ良くなったねぇ!!」


 彼女はぁ、私に気づいたのかぁ話しかけてくれましたぁ。


「こんにちは~マーメイさんじゃないですか~? こんな所でどうしました~」


「こんにはぁですぅ。すみませぇん、クンフー中にぃ」


 お婆さんはぁ、私を大きく見上げてぇ、リーシーさんにぃ話しかけますぅ。


「なんだい、アンタの知り合いかい?」


「そうなんです~。チャイナガールズの~青龍部隊隊長の~方です~~」


「アンタも、なかなかの手練れだね!」


 私はぁ、お婆さんがぁ何者なのかは分かりませんがぁ、ただならぬものを感じましたぁ。


「いえぇ、お婆さんほどではありませぇん……」


「アンタ、八極拳使いだね? 特に、足の部分の発達と、右側の背中。つまり姿勢の傾きが鉄山靠の姿勢だね」


「なぜぇ、分かるのですかぁ?」


「ふん、アンタも長年クンフーやれば、分かることさ……」


 私はぁ目的をぉ、失いそうになったのでぇ、話を元に戻しましたぁ。


「すいませぇん。背が小さくてぇ青い髪でぇ、左右両方ともぉ髪を縛っているぅ、小さなぁ女の子ぉ見ませんでしたかぁ?」


「それって~~リームォちゃんですか~~?」


「はいぃ機嫌をそこねたみたいなのでぇ、探し回っているんですぅ」


「それはそれは~大変ですね~。そういえば私が来る前に~赤い服の~姿の女の子が~猫と一緒に~遊んでましたよ~~。

 遠くの方だったので~よく見ていませんでしたが~~」


「リーシーさぁん、すいませぇん。どこら辺にぃ向かいましたぁ?」


「恐らく~あっちの方です~~」


 リーシーさんがぁ、指をさした方向はぁ中央省の方でしたぁ。


 私はぁリーシーさんにぃ、お辞儀をしてぇ、中央省へ向かいましたぁ。


 中央省はぁ、最もセキュリティが厳しくてぇ、入り口にはぁ本人認証機能がありますぅ。


 入り口を開けるにはぁ、各項目をクリアーしなければなりませぇん。


 自動開閉扉の前でぇ、私は四角く囲われているところを立ちますぅ。


 AI判別でぇ、スマートコンタクトレンズのぉID認証を行ってくれるのですぅ。


 自動開閉扉を行くとぉ、その先にはぁまた扉がありますぅ。


 扉の真横にはぁ、手を広げて入れるようなぁ長方形のぉ、四角い穴が開いているのでぇ、私はぁそこにぃ手を入れますぅ。


 私の目の前にぃウィンドウが自動的に開きましてぇ、耳の中からぁAI音声の声が聞こえますぅ。


「動かないでください。一瞬だけ空気が流れます」


 空気が一瞬だけ押されるような感覚がありましたぁ。


 これはぁ、遺伝子情報をぉ認証するためにぃ、痛くない注射針をぉして血を抜いているのですぅ。


「遺伝子認証完了しました。認証中、認証合致です。お次は声を出してください」


 私はぁ声を出しますぅ。


「申し訳ありませぇん、開けてもらえませんかぁ?」


「声紋認証、完了しました。どうぞ、お通り下さい。ようこそ九龍城国、中央省へ」


 扉が開くとぉ向かいにぃ、エレベーターがありますぅ。


 中央省はぁ、タワー内で全て生活がぁ、完結するようにうまく作られているのですぅ。


 買い物ぉ、レジャー施設ぅ、娯楽などなどぉ。


 私もぉ、住もうと思えば住めるのですがぁ、不便なのですけどぉ外の雰囲気がぁ大好きなのですぅ。


 そしてぇ「チャイナガールズ!!」の事務所はぁ、セントラルタワーのぉ、50階に存在しているのですぅ。


 老龍省側から今回は入ったのでぇ、私はぁチャイナガールズの保険事務局を通り越し、外向局も通り越して、ようやくチャイナガールズの事務所をぉ尋ねることができましたぁ。


 窓辺の辺りで、金色の龍の形をしたキセルを吸っている女性が一人ぃ、たたずんでいましたぁ。


 私の気配に気づいたのかぁ、その人は私に振り向きましたぁ。


「あら、珍しい。マーメイさんじゃない? どうしたの?」


「すいませぇん、リームォを見ませんでしたかぁ?」


「あらあら、さっき事務所に来たら、クンフー場に向かって行ったわよ?」


 私は一度自動ドアを出ましてぇ、右隣りにある勝手口に入りましたぁ。


 ここはチャイナガールズがぁいつでも演武や散打を出来る場所ですぅ。


 肝心のリームォは見つかりませんでしたぁ。


 再び、事務所に戻りましたぁ。


「金龍さぁん、リームォ……。いませんでしたぁ」


「そう、どこ行っちゃったのかしらねぇ。たまに来てはあの子、すぐにいなくなっちゃうのよね」


「本当にすみませぇん。いつもご迷惑ぅおかけしていますぅ」


 私はぁ、中央省を後にしてとりあえずぅ


 手掛かりもない中妹を探しましたぁ。




 中央省から銅龍省に出ましてぇ、公園のトイレの中をのぞいてみましたぁ。


 やはり、妹はいませぇん……。


 辺りはいつの間にか夜になってしまいましたぁ。


 私は外套側にあるベンチに座り込んでぇ、途方に暮れている中、一つの影が見えましたぁ。


 その影をぉ見上げますぅ。


 緑色のチャイナドレスを着ていて、両手に腰をあてている人がいましたぁ。


 顔は小さく、ショートボブヘアーでぇ左側の前髪はぁ小さく三つ編みで編んでいる今時の女の子ですぅ。

 緑色の瞳が私と視線をぉ合わせてくれていますぅ。


「ひょっとしてマーメイシェンシン!! ようやく見つけた!!」


「シェンリュさぁん、リームォ見ませんでしたかぁ?」


「リ、リームォ、見たも何も……」


「いるのですねぇ!!!」


 私はぁ、思わずぅ立ち上がってしまいましたぁ。


 彼女は私をぉ見上げながらぁ、顔をひきつらせていますぅ。


「な、ちょ、肩つかまないでよぉ。い、威圧感あるじゃない……」


「ど、どちらにぃ、いるのですかぁ?」


 シェンリュさんはぁ、私とぉ視線を外しましたぁ。

 とっても何かを言いづらそうなのですぅ。


「あれよ、メイド猫カフェに、い、いるわよ……。ずっとスマートコンタクトレンズで連絡していたのに、どうして出られなかったの?」


「すいませぇん、リームォ探しにぃ夢中になってしまってぇ、着信履歴すらぁ見ていなかったですぅ」


「ふう、でも良かったわ。これでリームォちゃんも無事帰れるわね!」


「ありがとうございますぅ」


「しっかし、リームォちゃんもどうやって入ったんだか……。日本の忍者という、忍びのセンスがあるわね……」


「もう22時なのですねぇ。お店の方にも迷惑かかりますしぃ、ご迷惑をおかけしたくないのでぇ、一刻も速くリームォを連れ帰さないとぉ……」


 その時ぃ、シェンリュさんはぁ苦笑いをしていましたぁ。


「ま、まぁいんじゃかな? 店長、独特だし……」


 わたしはぁ、シェンリュさんのぉ意味がよくわからないままぁ、とりあえず「猫猫喫茶」というメイドカフェへぇ向かいましたぁ。




 扉を開くとぉ、カランコロォンという音が響きますぅ。

 そしてぇ、事前に連絡を受けていたのかぁ、私よりもぉすごく背のちっちゃな方がいらしたのですぅ。


「すごいでちゅ、すごいでちゅ!! 大きなお姉さんでちゅ!!」


 ピンク色のぉ髪をしていてぇ、リームォ並みに小さな感じの方でしたぁ。


「すいませぇん、マーメイと申しますぅ。妹のリームォはぁご迷惑をおかけしていませんでしたかぁ?」


 両腕を上下させながらぁ、その方はぁジャンプしてますぅ。


「大丈夫でちゅよ!! むしろ、こちらで働いてほしいくらいでちゅ!!」


「そんなぁ、いけないですぅ。リームォはぁこういうのは特にダメなはずなんですけどぉ……」


「そんなことないでちゅ!! とりあえず見てほしいでちゅ!!」


 彼女にぃ、案内されるままぁ、私は左側を見ましたぁ。

 リームォの頭にぃ、猫が乗っかているのですぅ。

 そしてぇ、リームォはぁ私を見上げるなり、まあるい口を大きく開けて一言。


「……おにゃかいっぱいー」


「そうなのですねぇ、リームォ……」


「こちらで、ごちそうになったのですねぇ、リームォ?」


「……おにゃかいっぱいー」


 無表情ですけどぉ満足そうなぁその顔に、私はぁ確証を得ていましたぁ。

 ピンク色のぉ、小さな妖精さんにぃ、私は振り向きなおしましたぁ。


「すいませぇん、食べた分のぉお金は払いますぅ」


「お金は、いらないでちゅ!! それよりも、彼女を雇いたいでちゅ!!」


「えぇ? 大丈夫なのでしょうかぁ?」


 私はぁ、この子は戦車を壊すことしかできない子なのですぅ。

 とっても心配なのですぅ。


「大丈夫でちゅよ!! リームォちゃんは猫と会話できるのでちゅ!!」


 リームォはぁ、頭の上に乗っかている猫さんをぉどけますぅ。


「にゃおっにゃあぁあああああ!!」と、猫さんはぁ独特な鳴き声をしてぇ、猫さん専用のぉ塔へとぉ走っていきましたぁ。

 はて? どっかで聞いたことあるような声といいますか、白虎部隊でそんなような方がいたような……。


「彼女は、とにかく明日からにでも来てほしいでちゅ!!」


 私はぁピンクの妖精さんをぉ見下げてぇ、了解するしかありませんでしたぁ。


「そこまで言うならぁ、妹をぉよろしくお願い申し上げますぅ」


「こちらこそ、ありがとうございますでちゅ!! ちょうどよいサイズのメイド服も確かあったでちゅ!!」


「すみませぇん、あとでぇスマートコンタクトレンズのIDをぉ交換させてくださぁい」


「いいでちゅよ!! でも、どうしてでちゅか?」


「いえ、妹はぁ、一人でぇ着替えられないのですぅ」


「そうでちゅか!! 構わないでちゅよ!! 私が面倒みるでちゅ!!」


「わかりましたぁ、では、後ほどぉ、リームォの取り扱い説明書をぉデータで送付しますぅ」


 私はぁ、リームォを見下げますぅ。


「ほぅらぁ、帰りますわよぉ、リームォ?」


「あたち、おうちえりゅ……。おふゅりょ、はいりゅたい……」


「んもぅ、世話がやけますねぇ」


「すいませぇん、本当にありがとうございましたぁ」と、お辞儀をしますぅ。


 店長さんはぁ、リームォとぉ向かい合いますぅ。


「いいでちゅよ!! 明日、リームォちゃん、待っているでちゅからね!!」


「ねこぉ、だいしゅき……あしゅた、メイドネコになりゅ……」


 リームォとぉわたしはぁ「猫猫喫茶」の扉を開けて出ていきましたぁ。


 私はぁリームォの手をぉしっかりと握りしめたままぁ、そのまま夜空の九龍城国をぉ二人で一緒にゆっくり歩いていくのでしたぁ……。


【事前告知】

どうも毎回めんち様の、執事をさせていただいている、乾と申します。

今回、チャイナガールズ!!という作品で、クロスオーバー第二弾を企画させていただきました。

どんな風に出るのかはお楽しみですが、ぜひとも「九龍城国」内のショコラちゃんをお楽しみくださいませ。

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