表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャイナガールズ!!~スーパーカンフーハイパワーチーム~  作者: 乾ヒロキ
カオルンセングォ毒ガスパラダイス編
150/178

4-70 カォルンセングォゴキブリホイホイ大作戦!! その3


 リャンリャンとチャオは、闇市場で待機していた。


 闇市場にいた人々もいなくて、作戦発足前からユー達や、ドラゴンマフィアの人々もここにいる人々を何とか避難させたようだ。


 誰もいないということは、裏九龍城国の人々もしっかりと協力してくれた証だ。


 青龍省の出入り口辺り付近の階段の一番上で、リャンリャン座ることなくしゃがんで待機していた。


 チャオは、緊張感がないのか、階段に座り込んで大きな口を開けてあくびをさせる。


「ふあーあ。ったく眠いぜ」


 リャンリャンは、眉毛を吊り上げて一切気の抜くようなことはなく、六角棍を握りしめ警戒していた。


「まったく、あなたっていうひとは、ほんとうにきんちょうかんが、ないんですねえ?」


「うるせーよ、チビ」


 リャンリャンは、両手拳をつくって、ぷんぷん怒る。


「ちびですけど、ちびじゃありません!!」


 その時、入り口の方から、鷺沼の叫び声が聞こえた。


「うぎゃああああああ!!」


 ヤーイーから連絡が入る。


「……はい、到着しています!!……了解です!! パーティカルロイド起動、気功ユニットオン!!」


 リャンリャンの全身に青い幾何学模様が張り巡らされる。


 鷺沼は、入り口の大きい扉を突き破り、そのまま服部半蔵は吹っ飛びながら放り出されていく。


 そのままガスマスクをしている鷺沼は闇市場へとものすごい勢いで、吹っ飛んで行った。


 鷺沼はそのまま改修中の屋台まで激突した。


「ちゃおさん!!」と、リャンリャンはチャオと顔を合わせると、六角棍を振り回し、リャオに向けて横一直線へ薙ぐ。


 チャオは、タイミングよくジャンプし、リャンリャンの六角棍のスピードを殺さずに、両足で蹴り上げる。


 ガス缶を片手のまま、鷺沼の方へと向かう。


 チャオはオンボロスニーカーの靴底で、黒装束の男を踏みつぶそうとするが、鷺沼はすぐに真後ろへ転がり、チャオの蹴りがそのまま砕かれた木製のテーブルを踏みつけた。


 鷺沼は、すぐに立ち上がりクナイを両手に装備した。


 チャオは、腰を低くさせ、缶を持ったまま形意拳の構えをさせる。


「やっぱ、一筋縄ではいかねーや!!」


 リャンリャンの声が聞こえる。


「ちゃおさん!!」


 リャンリャンは跳躍し、鷺沼の頭目掛けて六角棍を縦にふるう。


 鷺沼は受けることもなく、そのまま後ろへはずみ、逃げる。


「おチビさぁあああああん!!」


 リャンリャンに向けて、鷺沼のクナイが空を走る。


 リャンリャンの大きな瞳にクナイがうつりこむ。


 だが、チャオはすぐさま、クナイ二本を踵落としではじく。


 鷺沼は再び転がりつつ、叫んだ。


「忍法、毒ガス鎌!!」


 左右両方の腰にぶら下げている、鎌が二人を襲う。


 だが、リャンリャンは前面に六角棍を振り回し、弾こうとしたが、鎌が絡みいてしまった。


「ひゃああ、失敗!!」と、叫ぶと同時に、自動的に巻き取られ鷺沼の方に六角棍が奪われてしまった。


「うひひぃ、最高だあああ!!」


 鷺沼はその六角棍を絡ませたまま、後ろへもう一度逃げる。


 リャンリャンは、眉毛を吊り上げると姿勢を虎みたいに屈ませる。


「がるる!!」と、唸ると、気功ユニットが全身を駆け巡り、鷺沼の目の前に一瞬のうちに到達する。


「やるぅぅぅううううううなぁあああああ!!」


 リャンリャンは、目を大きく見開くと、片足を最大限に一歩踏み込み、両手の拳を縦にしたまま一度に突き出した。


「くらいなさい!!  两只手即使被老虎打死(虎ですら死ぬ両手拳)!!」


 鷺沼は尋常ではない反射神経で、リャンリャンの猛スピードの拳をすぐさま両腕を交差させてガードをさせる。


 だが、威力は完全に突き抜け、そのまま鷺沼は100メーター以上吹っ飛ぶ。


 完全に食らったので、なすがままに後ろの方へ押されていく。


 改装中だった屋台も突き抜け、コンクリート製の壁も、後ろ半分の0.5枚のバリアに守られているが、砕きながら突き抜けていく。


 鍋や食器、更にはお酒が入ってた空瓶も砕かれながら、巻き上げられて、鷺沼はついに老龍省の階段付近まで押されていった。


 地震みたいな音を響かせて、鷺沼の身体は止まった。


 チャオは、リャンリャンが吹っ飛ばした時点で、何とか先を読みながら老龍省階段付近まで駆け寄っていた。


「ふう、ようやくとまったぜ!」


 階段傍の壁にひびが入り、鷺沼が脳震とうを起こして、首をうなだれていた。


 チャオは、ゆっくりと警戒しながら近づき、相手のガスマスクを外した。


 男の顔には皴というか、皮膚自体にひび割れたかのように皴が縦横無人に走っていて、とても人間ひととは呼べない代物だった。


 目は爬虫類のカメレオンみたいな瞳をしていて、本当にこんな闇が存在していたのか?


 チャオですら錯覚を起こす人物だ。


「こ、コイツ……マジで気味が悪いよ……」


 チャオは、鷺沼に向けてそのガスを吸わせた。


「ぎゃああああああ!!! アルネ!! ヘリウムガスキライ、アルネェエエエエエ!!」


 チャオは、思わず口を開けた。


「あん? なんでルェイジーの方言になってんだよぉ?」


 チャオの左耳のイヤホンから冷静な、可愛らしい女の子の声がする。


「すみません、チャオさん。ヘリウムガスを作成しようとしたところ、とある事故らしきもので、ルェイジーさんとの化学反応が起きてしましました……」


「んだよお、それえ?」


 相手は、信じられないぐらいに、ヘリウムガスを拒絶している。


 足をこれでもかというほど、ばたつかせて、自身の首を両手でおさえている。


「ぎゃあああああああ!!! アルネ!!!!」


 鷺沼はそのまま起き上がると、立ち上がり、階段最上部までそのまま跳躍。


「おまえ、待てよ!!」と、チャオも、90度の平坦な壁に靴底の裏で4メーターほど駆け上がる。


 チャオが登り終えると、鷺沼は老龍省の出入り口でなく、左隣の白龍省への出入り口へと向かって行った。


「しまった、アスペルギルス!! Iダッシュのブロック8番まで行きやがった!!」


「大丈夫です、しっかりと対策はしてあります」


 鷺沼は、出入り口の扉を開けると、赤外線センサーに反応したトラップが鷺沼を襲う。


 ガスが噴出し、更にヘリウムガスを吸わされた。


「うぎゃああああああ!! ヘリウム、ヘリウムだあああああ!!!」


 出入り口から踵を返し、そのまま再び闇市場へ逃げようとした。


<キャラクター設定>


毒ガスコマンダー鷺沼(服部半蔵鷺沼)


年齢48才

男性

身長157センチ

髪は真っ白 ガスマスクをしている

肌の色 色白

瞳 茶色

出身 日本(沖縄)

利き腕 両手

戦闘スタイル 忍術、毒ガス

得意技 複数(主に攪乱戦法)

得意武器 鎖鎌、刀

一人称 拙者はぁ!!

誕生日 NAY514年3月3日

体重 60キログラム 



超中国ヘイトな、博士であり、傭兵であり、忍者であり、ドラゴンマフィアとも絡みがある。

格好は、普段はガスマスクをしたまま、白衣を着ているが、

脱ぐと特殊パワードスーツ服部半蔵(細菌や毒ガス兵器対応パワードスーツ)という名前の忍者装束を着ている。

日本と中国は友好的な感じに戻っては来ているが、鷺沼は中国では異常に差別を受けまくっていたので、

中国政府に毒ガスでテロを起こそうとしたところ、バニーガールズの協力を得て、中国政府に捕まってしまい、拘束されていた。

だが、ツィイーの計画により、脱走。

困った中国は九龍城国の、傭兵集団チャイナガールズに解決を依頼。

扱う兵器は、毒ガスをメインに、忍者刀や、鎌ヌンチャク、鎖鎌など。

弱っている人間なども容赦なく殺すので、以上なほど異常。

中国政府の依頼は、殺すのではなく、生け捕りをしてほしいとの事だった。

バニーガールズのフミガータスのことも知っており、至上最悪の存在とも言われている。

武士道を好んでおり、なぜか一人称は「拙者」と言っている。

笑いかたは、「うひひひ!うひ、うひひひひひひ!!」と、気色の悪い笑いかたをする。

ヘリウムガスが一番大嫌い、そして、フミガータスが作成した、「ルェイジーヘリウムガス」により、悶絶し、一時的に気絶。

だが、最後に銀龍に何とか報復するも、銀龍の香術により、ひれ伏した。

再び中国政府に幽閉されたという。

毒ガスコマンダーの毒ガスはナチスドイツが発見したと言われている「サリン」である。

サリンは、致死性のガスでもあるが、皮膚に入るようにもなっているので、ガスマスクをしただけでは防げない。



セリフリスト

「ニンニン!! ガスをばらまくでござる!!」

「科学とは、身近で実証し確認し、更には分析しなければいけないでござる!!」



各必殺技リスト


忍法、毒ガスモズ落とし。

相手に近づき、一緒に跳躍。

要は、ジャンプバックドロップの要領。

しかし、上昇中相手に毒ガスをお見舞いし、バックドロップをするので、殺しにかかっている必殺技。



忍法、毒ガスの極み。

ありとあらゆる、毒ガスをばらまき、逃走するという。

たんなる逃走技だが、既に相手は死んでいるので、逃走する必要はないが、これも確実に人を殺しにかかっている。



忍法、毒ガス手裏剣。

特殊ガスを手裏剣に搭載し、手裏剣が刺さった瞬間、毒ガスが噴出するという、凶器。

ヤーイーは驚異的な動体視力で、スイッチを押さずにトンファーで手裏剣を薙いだ。

普通に、毒ガスではなくても良いのだが、彼のポリシーなのだろう。


忍法、毒ガスクナイ。

手裏剣とは異なり、直線状にクナイを投げる。

刺さった瞬間にスイッチが入り、毒ガスが噴出する。




忍法、毒ガス鎌ヌンチャク

鎌ヌンチャクを振り回しながら、風を起こさせ、毒ガスを効率よくじゅうまんさせるという、力技。

やっているときは滑稽だが、毒ガスの威力そのものが高いので、強力。

倒れそうになった相手から次々と鎌ヌンチャクで、相手を殺傷していく。


忍法、毒ガス鎖鎌。

分銅がついた鎖鎌を振り回す技。

実は、分銅の先には毒ガスが噴出する仕組みが備わっており、ガードしたとしても、

毒ガスが噴出するという、殺しにかかっている忍者装備。



忍法分身の術

毒ガスで殺害した死体を操って、ほかの者に襲わせるという術。

その正体は、パーティカルロイドを駆使したパワードスーツのみの筋力で、相手を操るというもの。

おのが力のみで戦う徒手空拳のクンフーを扱っているものには通用せず、

軍事利用のパワードスーツや、筋力を保護するようなバトルドレスのみ通用する。

一度に操れる人数は、10人で、超高速処理で遠隔演算処理装置を、服部半蔵スーツは持っている。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ