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チャイナガールズ!!~スーパーカンフーハイパワーチーム~  作者: 乾ヒロキ
カオルンセングォ毒ガスパラダイス編
142/178

4-62 赤いウサギたちの来訪 その1

 


 -------N.A.Y.562年 8月17日 17時00分---------



 金龍とオレたちは、中央省のタワー内の、いつも使っている事務所に無事に戻った。


 安心してここに到着したことよりも、毒ガスコマンダーの今まで動きがない分、そっちの方が気持ちわりぃぜ……。


 自動ドアをくぐると、背が高くて、髪が青くて左片目が隠れている女性がオレを見ながら近づいてくる。


 朱雀部隊のリームォの姉で、マーメイだ。


 事務所に待機していた、マーメイがオレを見下げて近づいてくる。


「銀龍さぁん、お疲れ様ですぅ。じつはぁ、先客がいましてぇ……」


 オレの耳に小声で伝えてくれた。


 思わず、口を開けちまったぜぇ……。


「はあ? レッドバニーガールズのボスが、待合室にいるってぇ? どういうこってぇ?」


「私もぉ分かりませぇん……。ですがぁ、何かの契約とかぁ、喧嘩しに来たとかぁ、そういう雰囲気でもありませぇん……」


 後ろから金龍もドアを潜ってオレの後ろに立っている。


 キセルを取り出しているところだった。


「へぇ、バニーマムがいるのねぇ、何の用かしら?」


「とにかくよぉ、シャワーぐらい浴びさせてくれよぉ。話はそれからだぜ……。

それと、マーメイ。

みんなの健康状態チェックよろしく。

あとよぉ、レイレイとシャオイェンは、バトっていたからよぉ、30分ぐらい遅れてくる。

まあ、情報はオープンチャンネルで聞いていると思うが、特にレイレイの怪我の状態がまずいぜぇ。

左胸下側の肋骨をやられているんだってよぉ?」


 マーメイは、右手口元へと手を添えるようにして、素直に驚いていたようだった。


「その話を聞いてぇ、初めは驚きましたぁ。あのレイレイさんがぁ、しかも打撃食らうなんてぇ……」


「まだ耳にしたばかりの情報だからよぉ、未確定な部分はでけぇが、傭兵チーム七天女のメンバーの一人らしいぜぇ? 非合法とはいえ、テメェさんはチャイナガールズ二期の中でもよぉ、一番長い方だから名前ぐらい聞いたことあるよなぁ?」


「非合法傭兵チームですねぇ、それはそれはぁ……。レイレイさんがぁ何とか無事でぇ、良かったですぅ……」


「とにかく、全員の状態チェック、よろしく頼むぜぇ……」


「了解しましたわぁ、銀龍さぁん……」と、マーメイは俺たちを後にして、自動ドアを潜って隣の待機場兼套路場に向かっていった。


 オレは後ろにいる金龍に顔を覗かせながら、風呂場へ向かった。


「そういや金龍よぉ、ヨウさんとよぉ連絡取れたか?」


「ダメね、ノーコネクトよ?」


「通信拒否かよぉ……今どこにいるんだろうな?」


「さあどこかしらね? でも……銀龍。あなたのカンがそのまま当たったわね?」


「ああ、腹の中に一つ何かを抱えていたな……。それは予想通りだったけどよぉ……。ま、次会ったときはきっと全部わかるぜぇ?」


 金龍は、オレを越えて風呂場の扉へ向かう。


「ま、とにかく気分リフレッシュしましょう? 銀龍?」


 オレは、腰ベルトをいつも座っている黒いソファーにおいて、金龍の後を追う。


「ああ、そうだな……」



<キャラクター設定>



林 麻美(麻美) (リン マーメイ)


年齢19才

女性

身長185センチ

髪は青色 髪型は、ショートで左目が隠れている。

肌の色 黄色

瞳 グレー

人種 中国(福建省)

利き腕 右利き

クンフースタイル 八極拳

得意技①

摧毁一切貼山靠(あらゆるものを破壊するてつざんこう)

得意技②

超!!連還腿(れんかんたい)

飛び上がり、二段蹴りを行う

得意武器 中国槍

一人称 私はぁ

誕生日 NAY543年8月18日

所属部隊 青龍

BWH 体重 94/55/64 69キログラム


大柄な女の子。

両耳には丸い真珠のピアスをしている。

どのメンバーよりも年齢が上なので、皆のお姉さん的な立場が多い。

体格も大きいが、胸も大きい。

青いチャイナドレスには、青龍を施した刺繍を背中にしており刺繍が気功ユニットになっている。

特に、彼女の気功ユニットは、最大級の特別仕様となっており、

近接時の一撃パワーを一気にだせるような仕組みになっている。

以前は、福建省に住んでいたが、九龍城国のビザを取り、現在は九龍城国の「黄龍地区」で

ゆっくりと過ごしている。


小隊チームリーダー。

下着は、黒いひも付きTバック。

足上げの技が多いので、本人としてもこの下着の方が動きやすいと言っている。

天然の感じも合わさってか、ちょっとボケボケしているときもある。

顔に似合わず足腰の強さは、チーム内でも最強で大柄な体格を生かし、

二小隊分の武器を持っていくような役柄も多い。

細身の割には鉄山靠をはなとうものならば、十字聖教騎士団の、巨大な城壁を吹き飛ばすことも可能である。

そのお陰か、他の仲間たちが安心して突撃できる。

鉄山靠で、戦車も吹っ飛ばすことが可能で、十字聖教騎士団の一般兵が、「し、信じられん!!」と叫ぶことも。

勿論、得意技は、鉄山靠。

中国では貼山靠と呼ばれている。

槍さばきは、かなりの力業が見受けられる。例えば、槍は普通先端を刺すというイメージが強いが、

彼女の場合は力業でぶっ刺すイメージである。

気功ユニット全開時のやり投げは、よもや槍ではなく、ほぼレーザーに等しく、バリア抜きのパワードスーツの装甲すら完全に突き抜けるという。

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