表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャイナガールズ!!~スーパーカンフーハイパワーチーム~  作者: 乾ヒロキ
カオルンセングォ毒ガスパラダイス編
137/178

4-57 チャイナガールズ混成部隊VSドラゴンテロリスト!! その6

 

 シャオイェンの後ろの方で、レイレイは徒手格闘戦になっている。


 シャオイェンの瞳が薄青く光る。


「戦闘中、すいません。レイレイ小隊長!!」


「何よ! いやああぁあああ!!」


 レイレイは、左手の突きを放つが、どうしても空を切る。


 相手は「木!!」と、叫ぶと必ず返し技で返される。


 クンフーは、同じぐらいのレベルだが、相手の動作、速度が異常だ。


 レイリンは、笑いながら「あはは、どうしたアル!! クンフーに集中しないと……いけない、アル!!」と、レイレイの腹部に蹴りが放たれる。


 両手でガードする暇もなく、レイレイは20メーターほど吹っ飛んだ。


 力が完全に突き抜けたので、なすがままに吹っ飛び、壁に激突しそうになる。


 探検服の女性が、先を読んでレイレイをかばった。


 二人は同時に吹っ飛びつつ、壁に激突した。


 レイレイは、右目をつぶりつつ、ユーが無事かどうか後ろへ顔を向けた。


「ユーターチェ、大丈夫ですか!?」


「あいたた……。レイレイちゃんが踏ん張っていなかったら、もっとやばかった。

おねーさんは君たちの為だったら、いくらででも守るんだぞ……」


 ユーは、声を何とか振り絞って続ける。


「いいかい、おねーさんも裏の世界にいる身だよ。でもね、この国には恩義があるんだよ……」


 壁に挟まれても、なおユーは言葉を告げようとしている。


 レイレイは、身体を回して傷ついているユーの上半身をレイレイは担ぎ上げる。


「ユーさん、それ以上喋らないでください!!」


 シャオイェンからの通信も入る。


「ユー大姐ターチェ……もしかしたらカーテンによって、身が粉々になっていたかもしれないのに。

レイレイ小隊長を助けるリスクが大きいのに、あの人という人は……。

私は、銀龍ターレンや金龍シェンシンの為に戦っていましたが、ここまでしてくれる人が傍にいるだけで……」


 シャオイェンが珍しく感情的になっている。


 声が上ずり、すすり泣くような声だ。


 そして、シャオイェンは笑いながら、くしゃくしゃにした顔をあげる。


「私は……嬉しいです……。レイレイ小隊長、たまにはあれをやりましょうか?」


 ユーは、今にも気絶しような表情でレイレイを見上げている。

「おねーさんは……ね、あなた達のような日の当たる少女達を、私のような日陰者にしちゃいけないんだ……。だから、おねーさんはね……あなた達は……妹みたい……なもの……」と、言葉を告げ終えると、糸が切れたみたいに、気絶した。


 中国靴の音が響くと、レイレイは顔を後ろへ向ける。


 赤いコートの女性が、ゆっくりと歩いているのだ。


「さすが、朱雀部隊隊長レイレイレイアル!! そして、私の五行拳の恐ろしさを知るがいいアル!!」


 レイレイは、気絶したユーを目の前に、ただ無表情でゆらりと立ちあがる。


 彼女の瞳が赤く光り、赤いコートの女性を直視した。


 今まで優勢だったレイリンの身体が突如こわばる。


 そして、かぶりを振った。


「なに、いきがってアル!! 私のクンフーが最強アル!!」


「アンタ……いいえ、チーミンも合わせて、アンタたち勘違いしているわ……私達がなぜ朱雀部隊と言われているのか……」


「鳥のように、スピードが速いからアル?」


 レイレイは、窮地に立たせされているのにも関わらず、笑みが消えない。


朱雀チューチュエ部隊はね、例えこの身が赤い炎にまみれて焼かれようとも、任務を達成するという意味が込められているわ……」


 シャオイェンも通信を開いているので、二人とも同時に声を出した。


「たとえ、この身が焦がれようとも、我々朱雀部隊は最速の部隊!! あらゆる状況に対応し、目の前の全ての敵を粉砕する!!」


 レイレイは「シャオイェン!!」と叫ぶと同時に、シャオイェンは梅花双刀をレイレイの方に放り込んだ。


 レイレイは梅花双刀を、キャッチしてシャオイェンのように構えた。


 そして、彼女は叫んだ。


「パーティカルロイドフルパワー!! 気功ユニット全開!!」


 レイレイが腰を落とした瞬間、赤いチャイナドレスの裾がふわりと朱雀が飛ぶように昇る。


 彼女の赤いチャイナドレスのスリットからのぞく、細く白い腿が顕わになった。


 瞬間、レイリンの余裕だった表情が一変した。


 既に、レイレイが彼女の眼前に存在していたからなのだ。


 ――梅花双刀。


 双刀とは両手剣の意味を持っている。


「无形的速度削减(見えない速度の斬撃)!!!」


 叫ぶと同時に、二本同時の凄まじい剣の軌道が描かれる。


 法則性がないにもかかわらず、レイリンもそれを手の残像を残しながら両手でいなしていく。


 速すぎるあまり、レイリンも両手で追いつくのがやっとだった。


 レイリンの動体視力も尋常ではないが、レイレイも相当な動体視力を持っている。


 だが、想像以上の速度ゆえ、レイリンは押されつつある。


 刃が彼女のコートをかすめ、切れていく。


 レイリンが、レイレイの縦の斬撃をいなそうとした瞬間だった。


 レイリンは、レイレイの白い手を右手で重ねようとしたとき、刃が一回転してそのまま柄を突き出された。


 彼女はフェイントをくらったせいか、その柄の一撃を腹に直撃。


 威力が突き抜けると同時に、真後ろへ吹っ飛んだ。


 そのまま30メーターほど吹っ飛び、レイリンは受け身を何とか取ろうとしたが、意識が遠のきつつも5回転ほどして、何とか四肢を保たせる。


「ぐ……やるアル……」


 赤いコートの女性は、回転の威力が上手く逃げなかったので、左腕をおさえて息を切らしている。


 そして、再び彼女は腰を落とした。


「ま、まだまだいけるアル!!!」



黎 麗々(レイ レイレイ)


年齢15才

女性

身長154センチ

髪は黒髪 髪型は、お団子頭左右2つ 布では覆われていない。 右耳に七星剣のイヤリングをしている。

肌の色 色白

瞳 茶色

出身 中国(福建省)

利き腕 両方

クンフースタイル 七星蟷螂拳

必殺技① 无形的速度削减(見えない速度の斬撃)


得意武器 七星剣

一人称 私

誕生日 NAY547年4月10日

部隊 朱雀

BWH 体重 80/53/85 59キログラム


朱雀部隊リーダー。

若年の割にはかなりのしっかりもので、武道を重んじ、相手が強いと思ったら、必ず敬うように教育されている。

チャイナガールの中でもスピードスター。

赤いチャイナドレスを着ていて、丈が長いドレスを好んで着ている。

チャイナドレスの背面には朱雀の刺繍がされていて、朱雀の刺繍が、気功ユニットになっていて、

気功ユニットを使用したときの反射速度や移動速度は、弾丸よりも早く移動すると、大げさながらにも言われている。

チャイナドレスの、両腕の左右は長さが異なっていてアシンメトリーになっている。

髪型はお団子を左右に結っていて、お目目パッチリ。

右耳には小さい七星剣の形をしたイヤリングをしている。

イヤリングは、部隊内で七星剣であらゆる戦果を挙げた者に送られるような勲章。

兵器は、七星剣が得意で、クンフーは七星蟷螂拳をメインに戦う。

七星剣を両手に持ったときの戦闘力は異常で、一般兵がどんなに束になっても、勝てない。

得意のクンフーは、見えない突き攻撃や、見えない刀捌きで、次々と様々な物を切っていく。

足の速さも断トツで、初速最大スピードが、100キロ出せる。

現在は、九龍城国の「紅龍省」に住んでいて、マンション「紅木楼ホンムゥラウ」の301号室で一人暮らしをしている。

シャオイェンとはお友達兼戦友で、相棒。

実家は香港の生花店。

お父さんとお母さんは一般人で、彼女は父と母の為に一生懸命お金を仕送りしている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ