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チャイナガールズ!!~スーパーカンフーハイパワーチーム~  作者: 乾ヒロキ
カオルンセングォ毒ガスパラダイス編
135/178

4-55 チャイナガールズ混成部隊VSドラゴンテロリスト!! その4

 

 レイリンという女性は小顔に似合うくらいの小さな口を開いた。


「私の五行拳は他のクンフーとは異なるアル……。クンフーもまた科学技術により進歩したアル……。

あなたが1動けば、私はすでに2動いているアル。あなたが2動けば、私は4動いているアル!!」


 レイレイは、身構えていたが、それ以上に相手の初めの挙動が見えなかった。


 既にレイレイの横に。


 そのまま膝蹴りをレイレイの肋骨にめがけて放たれる。


 レイレイは、すぐさまに剣を持っていこうとしたが、刃がギリギリ間にあった。


 七星剣の刃とレイリンの膝蹴りが衝突し、レイレイは真横に転がっていく。


 受けの技術として、相手から食らった攻撃を逃がすように転がったので、レイレイは横方向に逃げるようなかたちで何とか威力は相殺できたものの、正直かなり危なかった。


 レイレイは剣を構えなおすが、七星剣の刃先から刃こぼれが起きると、真っ二つに折れた。


 自身の目の前にいる、赤いコートの女性は目を細め、笑顔を見せつける。


「ふ、七星剣なくして、私に勝てるアル?」


 レイレイは、七星剣を捨て、いつも通りの指先をつまみ、腰を落とす。


 そして、呼吸を整えた。


 メイヨウのことも重要だが、今最も肝心なことは、相手を倒し、現状を報告すること。


 回線は一応開いているが、銀龍からの連絡はない。


 向こうでも何かあったのかもしれない。


 丹田に気を込める。


 全身に気を巡らし、柔軟かつハイサイクルに回るイメージを脳内に焼きつける。


 更には、その気が循環し、足先に気が溜まるイメージを脳内で送り出した。


「気功ユニット全開!!」


 レイレイが叫ぶと同時に、レイリンの後ろへ回る。


 そのまま首の後ろから突きをお見舞いするつもりだった。


 レイリンは瞬間的に後ろへ振り向くと同時に「土!!」と叫び、レイレイの攻撃を踵を返しかわす。


 レイリンは、体勢を崩し前のめりに倒れそうなレイレイの右手を取り、足首をかけて転がそうとしようとしたが、レイレイが瞬時に消えた。


 レイリンが、大きな口を開けつつ、「な!!」と声が漏れそうになった瞬間、みぞおちに薄青いバリアが発生した突きが彼女を襲う。


 ――だが、レイリンも手練れだ。


 発生したバリアの突きを、身体をそらすと同時に、レイレイの右手を再び狙う。


「火!!!」と、叫ぶと同時に、レイレイのその手に気を流そうとするが、レイレイが再び残像を残し、消えた。


 驚異的なスピードにも関わらず、レイリンには余裕の表情しかない。


「へぇ、なかなかやるアル!! パーティカルロイド起動アル!!」


 レイリンがそう叫ぶと同時に、レイリンの身体全身に薄いバリアのようなものがまとわりついた。


 それを見たレイレイは、相手のバリア機能かと思ったが、どうやらそれとも異なるものらしい。


 レイレイも見たことないような機構だった。


 ただ、一つ言えることは、彼女もチャイナガールズと同じようなパワードスーツを着用しているということだった。


 レイリンは、「木!!」と再び一言投げ捨てる。


 崩拳が作られ、レイレイの白く細い顎にその拳が迫る。


 レイレイは瞬時に身体を左へとかわす。


 レイリンの拳が空を切ったら、今度は裏に殺気を感じたので、レイレイは振り向いた。


 レイリンが「水!!」と再び口を開く。


 体勢を後ろに向けているレイレイに、何とか下側から拳が昇ってくるのが見えてきた。


 体勢を崩しつつも、後ろへ転がり、レイレイはそのアッパーカットらしき拳をかわした。


 顎をぬぐいつつも、レイレイの呼吸は間違いなく乱れていた。


 レイレイのチャイナドレスの裾もかなり汚れつつある。


「……ぐ、やるわねぇ……」


「さっきも言ったアル。五行拳、なめないアル!!」


 レイレイは、何とか呼吸を整えると、歯を見せて笑った。


「さすがね、私もあまくなったものよ……。あなた、五行拳はおまけみたいなものよ? さっきの水だっけ?

鑚拳さんけんよね? あなたはクンフーよりも、その瞬間移動に等しいのが、何か……そこのトリックが分かればそうでもないわ!!」


 レイリンも、歯を見せて笑い返す。


「ふーん、単なる戦闘狂いの馬鹿かと思っていたアル。けど、割と頭の回転早いアル!!」


 レイレイも、含み笑いをさせながら、鼻筋に貼ってある絆創膏を思わず撫でる。


「伊達に、朱雀部隊小隊長をやっているわけじゃないわ!!」



<キャラクター紹介>


黎 麗々(レイ レイレイ)


年齢15才

女性

身長154センチ

髪は黒髪 髪型は、お団子頭左右2つ 布では覆われていない。 右耳に七星剣のイヤリングをしている。

肌の色 色白

瞳 茶色

出身 中国(福建省)

利き腕 両方

クンフースタイル 七星蟷螂拳

必殺技① 无形的速度削减(見えない速度の斬撃)


得意武器 七星剣

一人称 私

誕生日 NAY547年4月10日

部隊 朱雀

BWH 体重 80/53/85 59キログラム


朱雀部隊リーダー。

若年の割にはかなりのしっかりもので、武道を重んじ、相手が強いと思ったら、必ず敬うように教育されている。

チャイナガールの中でもスピードスター。

赤いチャイナドレスを着ていて、丈が長いドレスを好んで着ている。

チャイナドレスの背面には朱雀の刺繍がされていて、朱雀の刺繍が、気功ユニットになっていて、

気功ユニットを使用したときの反射速度や移動速度は、弾丸よりも早く移動すると、大げさながらにも言われている。

チャイナドレスの、両腕の左右は長さが異なっていてアシンメトリーになっている。

髪型はお団子を左右に結っていて、お目目パッチリ。

右耳には小さい七星剣の形をしたイヤリングをしている。

イヤリングは、部隊内で七星剣であらゆる戦果を挙げた者に送られるような勲章。

兵器は、七星剣が得意で、クンフーは七星蟷螂拳をメインに戦う。

七星剣を両手に持ったときの戦闘力は異常で、一般兵がどんなに束になっても、勝てない。

得意のクンフーは、見えない突き攻撃や、見えない刀捌きで、次々と様々な物を切っていく。

足の速さも断トツで、初速最大スピードが、100キロ出せる。

現在は、九龍城国の「紅龍省」に住んでいて、マンション「紅木楼ホンムゥラウ」の301号室で一人暮らしをしている。

シャオイェンとはお友達兼戦友で、相棒。

実家は香港の生花店。

お父さんとお母さんは一般人で、彼女は父と母の為に一生懸命お金を仕送りしている。


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