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かたり

開始の合図が聞こえた。



僕が正気に戻るまでにうっすらと覚えている光景は君が必死に戦っている姿だ。



全員が全員恐ろしい表情を浮かべて君に襲いかかる。


だけど、君に近づいたものは歳も性別も関係なくグチャグチャになって死んでいく。



返り血に濡れた顔で必死に僕を守る君、僕は何も出来なかった。



------------------------------------------------------------------------------


私はショウくんと結婚する。

私はショウくんと幸せになる。


絶対そうしようと思った。




でも叶わない。



今幸せを夢見ながら少年の頭を超能力でグチャグチャにした。


血で染まっていく自分の姿はもう自分ではない。

悪魔だ。


それでも止まる気はない。


ショウくんを必ずここから生きて逃がすために。




------------------------------------------------------------------------------




ついに動く者がいなくなった。

立っているのは1人。


君だ。


それでもいつも通りの実験終了の合図は聞こえなかった。

心が壊れてしまった僕はうっすらと何かが分かった。


「あ……あぁー…」


僕はいつの間にか後ずさっていた。

自分が殺されると思って。


でも君はそんな僕に近づくと、血で濡れた顔で語ってくれた。

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