1ー2 そして冒険者へ って何故そこで苛つく?
Ωの世界に降り立ったダイは、まずお決まりのことをすることにした。「よし、ギルドにいこう。」この世界には魔物などがおり、それを討伐するというのがプレイヤーの目的だ。
オンラインゲームの為、すべてのプレイヤーがギルドに入っている。
また掛け持ちも可能なため、ダイは「冒険者」と「生産」に入るつもりでいる。
というのも、彼はオンラインゲームでは有名な生産プレイヤーなのだ。
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ダイはまず、冒険者ギルドに訪れた。
「ここがギルドか…実際奥ゆかしい雰囲気がただよっている。さてと、登録カウンターは、あった。」
「冒険者のご登録ですか?」と、受付にいた女性が、営業スマイルで訪ねてきたので、もともとその気だったが、すこしビックリしたため、ダイは反射的に「アッハイ」と答えてしまった。
「では、登録を開始します。ご氏名、職業、スキル、種族をこちらの用紙にお書きください。」紙とインクを渡されたダイはすばやく書いて提出した。「中山 貴大様ですね。職業は侍、種族は人間族、スキルは… はい、では、登録を済ませましょう。」というと、受付の女性は、呪文を唱え出した。唱え終わった瞬間、紙が眩く光を放ち、2枚に複製された。その内1枚をわたされ、「これで、中山貴大様は、E-の冒険者として、正式に認められました。今のところ受けることのできる依頼は、E-のものだけですが、経験が本ギルドにみとめられれば、ランクが上がりもっと高い難度の依頼が受けられるでしょう。」ダイは、上から目線でものを言われたような気がしたという、新入りには当然の態度に何故か苛立ちつつ、ギルドを去った。
器の小さな男だなオイ。
「実際奥ゆかしい」わかる人いるのかな?