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ヴァルメリア伝説  作者: 紫乃
序章
1/4

0-0 序章:物語の舞台

はじめまして。

初の長編物に挑戦します。

誤字脱字などあればコメントで報告をよろしくお願いします。

序章はあくまで世界観の導入で、本編は第1章からになります。


―その昔、まだ大陸が未だ何者によっても統一されていなかった頃の話。

―人が争い、獣が放され、大地が荒れていた時代の話。



一人の青年と、一人の騎士。

そして、一人の踊り子と、一人の聖女が。

偶然にも出会い、旅と運命を共にした。



青年には、大陸の平和を実現するという誓約が。

騎士には、青年の志を守るべく己に課した使命が。

踊り子には、真実の愛を探求するという目的が。

聖女には、預言の言葉を布教するという悲願が。



各々の思いが、それぞれの胸に秘められていた。

彼らはあらゆる艱難辛苦かんなんしんくを共に苦しみ、共に乗り越えた。

森の民と契り、海の巨獣を封じ、竜の峰を渡った。

旅の中で彼らを祝福した大陸中の精霊たちは、彼らが宿命を果たす助けとなる器を授けた。



青年には筆を。

騎士には剣を。

踊り子には楽器を

聖女には杖を。



青年は筆より御旗を生み出し、平和と太陽を掲げた。

騎士は手にした剣であらゆる敵を退けた。

踊り子は楽器を奏で皆を鼓舞した。

聖女は杖の加護に祈り皆を癒した。



そして、彼らの旅は、青年が大陸の覇者となる事で終わりを告げる。

青年の志に追従した大陸中の人々は、彼を崇め、彼を敬い、彼を讃えた。

人々は平和を監督し、安寧を維持する象徴として彼を│まつった。

以来、彼の血筋は“ 正統なる血族ヴァルメリア”と称えられることとなる。

彼の血族は大陸全土を支配圏とし、ここにヴァルメリア帝国は成立した。



人々はみな願っていたのだ。

その願いは、叶えられたのだ。

永遠に続く、穏やかな日々によって。




*ヴァルメリア帝国初代宰相クローヴィス著『建国記』より抜粋




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