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一話

2014/9/30 修正

私はある日、突然の胸の痛みが原因で死んでしまった。

そして、目が覚めると目の前にカタログのような物と私の善意pt(ポイント)なる物と手紙が置いてあった。

とりあえず、手紙を読んでみる事にした。

どうやら私は本当に死んでしまったようだった。死因は心筋梗塞らしい。

さらに、本当は私と同姓同名の人が死ぬはずだった、らしい。

なにそれ?とは思ったけれど、何とか持ち直し手続きを読んだ。

そのかわりこの善意ptというのに約10000pt入れてくれたらしい。

善意ptとは、このカタログから好きなものをptが0にならない限り取る事が出来るらしい。


「……ん?もしかしてこれって、異世界転生フラグ?」


そう呟きながら私は善意ptと大きく書かれた通帳のような物を開いてみた。すぐに閉じた。

目を擦ってもう一度開いてみた。…ptが異常だったという事だけ此処に書き記しておきましょう。

ついでに私は、小説が好きでさまざまな小説を読んできた。

それこそ、NLから始まってBL、GL、オリジナル小説、二次小説、夢小説と様々だ。

ジャンルで言えばもう三十種類、少なくても五百冊は読んだと豪語できるほど浸かっている。

その中でも、一番多かったのは転生物だった。


「でも、普通だったら此処は神様が出てきてくれるはずだったよ、ね?

まあ、神様も忙しいだろうし、仕方ないよね。」


私はそう頷いてカタログを開いてみたらそこには様々なものが載っていた。

私はつい時間を忘れて読み耽ってしまった。

一通り読んでから、次はどれにするのか決める事にした。

私が色々見て、考えて決めたのはこれだ。


全ステータスの底上げ 500pt

属性付属 (無・火・炎・水・氷・土・大地・風・雷・光・闇・治癒・神属性・古代・空間) 計3100pt

全ステータス+1000 850pt

不老不死 5000pt

全自動翻訳 300pt

魔力増幅 500pt

九尾の狐(転生後の姿) 1500pt

人間化の姿 100pt


合計で11850ptも消費してしまった。けれど残りはまだ450ptもある。

どうせだから最後のページにあったランダムでもしてみようと思い、450pt全てをつぎ込んだ。

するとポンッと音がして目の前にガチャガチャが現れた。これを回せって事なのかしら?

回してみたら、こんなのが出てきた。何故か殆ど被ってしまったけれど…。

ついでに、50ptで2回引けるようになっているらしい。


色気×5

容姿の美化×4

鑑定眼×3

熟練スピード二倍×2

金運度二倍

経験値二倍

巫女服擬き

中二病変換機能


……後ろの二つは、いらなかったと思う。明らかに黒歴史になる事請負じゃない。

ま、まあ、それは置いといて、説明をした方が理解しやすくなるからしておこうと思う。

全ステータスの底上げは、その名の通りに全ステータスを底上げしてくれる。

これは転生後のステータスで大きく変動がある。

属性付属も、魔法の属性を附属してくれる。

私が選んだのは無・火・炎・水・氷・土・大地・風・雷・光・闇・治癒・神属性・古代・空間の15種類で合計3100pt。

無が50pt、火・水・土が100pt、炎・氷・大地・風・雷・光・闇が150pt、治癒が200pt、神属性・古代・空間が500pt。

浪費癖があるせいで、こんなに取っちゃったけれど大丈夫…よね?セーフって事で。

あと、属性を完全に駆使できるかは個人差があるらしい。注意が気に小さく載っていた。

全ステータス+1000は、全ステータスの底上げと似たような感じ。

不老不死、これは一番高かったかもしれない。あと心が通い合った者に任意で半不老不死を付属させる事が出来るらしい。

半不老不死は、完全にとは言わないけれど、不老不死になる事が出来ると言うものだ。

ただ、首を斬られたらそのまま死んでしまうらしい。不老不死は首を切ろうと心臓を抉り出そうとも死ねないらしい。

死ねないのは怖いけど、私は死ぬ方も怖いと思うからつい取ってしまった。

でも、やっぱりやめようと思って外そうとしたけれど取り外しが出来なかった。

……え゛?もしかしてこれって、呪いの装備的な感じ?と絶望した記憶は新しい。

思い出してもへこむ。なんでこれ取っちゃったのかな?


気を取り直して全自動翻訳。これは全ての言葉を自動的に翻訳してくれると言う代物だ。

死ぬ前の私は英語なんて必要ない!と豪語するほどの大馬鹿者だったから反射的に取ってしまった。

魔力増幅。これも、ステータス関係のもので、大体全体の10~30%増幅してくれるものだ。

本当は必要ないかな?と思ったけれど、神属性と古代属性、空間属性の三つは慣れるまで物凄く消費するらしいから一応取っておいた。

九尾の狐(転生後の姿)は、かっこ内の通り、転生後の姿になるものだ。

何故九尾にしたのか?…だって、私もふわふわしたものが好きなんだもの!

ついでに私の部屋にはもこもこした物で溢れ返っているのは余談ね。

人間化の姿。これは特に変化する際の容姿を自分好みに出来るらしい。

これを取っておかないと、変化する度に容姿が変わってしまうらしい。恐ろしい事に。


ガチャガチャの方で説明できるものは色気と鑑定眼くらいしかないけれど、何となく意味は分かるから説明はしなくて大丈夫そうね。

まあ、詳しくはわからないとはいえ、全部なんとなくわかるから大丈夫よね。

…それにしても、巫女服擬きと中二病変換機能は本当に黒歴史になりそうね。

でもまあ、狐耳の巫女さんとか絵になりそうではあるけれど…。

下を向いてふうと溜息をついて、異変に気が付いた。


「って、なんか体が透けてきてない?」


手を見つめると、徐々に透けてきている事に気が付いた。

そのままゆっくりと全体が薄くなっていって、最終的にそこには誰もいなくなった。


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