80話 その想いは刻を越えて
気がつくとそこは夢の中だった。アステリムに戻ってからというものよく前世の夢を見る。
ま、最近は慣れてきたし懐かしいものを思い出すのは悪い気分じゃない。
さて、今回は何時のやつだ?
……おかしい、いつもと何か違う。いつもなら前世の私の視点で始まり、いつかのダイジェストを現在の私が意識だけ遠い場所で見ている感覚だというのに。
なのに今回は良くわからない不思議な空間に前世の私の姿がなく意識もここにある。
うーん、もしかしたらこれは本当にただの夢なのか?
最近前世の夢ばかりだからそう思い込んでたのかもしれない。そうとわかれば今回は思うままに……。
「魔法神様」
……! 突然のことに私の思考が止まる。なぜなら、懐かしの名称を呼ばれたと思ったらいつの間にか目の前には二人の人間が立っていたのだから。
お前達は……
そいつらは最近夢の中で見たあの二人だ。
「お久しぶりですね。お元気なようでなによりです」
傲慢な貴族によって家族を殺され村を焼かれ、復讐のため私に力を求めた少女……ミレイユ。目の前の彼女はその時から大分年を重ねた、私の記憶にもある結婚後の美しい女性の姿だ。そしてその横の男が……。
「相変わらずしけたツラしてんなインフィニティ。いや、でも前よりは表情が軽くなったか?」
私に対してなんの遠慮もなく軽い口調で話す獣人の男。こいつの名はガロウズ……その昔私の力と長寿の噂を聞きつけて何度も何度も戦いを挑んできたアホだ。
こいつと出会ったのはミレイユよりも何百年も前のことだ。"最強"を目指すこの男は長寿の術を教えた後もしつこく戦いを挑み続けられ、いつしか良きライバル、好敵手となった。
そんな二人はなんやかんやと苦楽の末に結婚、私が死ぬ前に二人で幸せな家庭を築き寿命を終えたんだが。
こうしてまたお前らの姿を見れるなんて夢のようだ
「いや夢だろうが」
あ、そういやいやこれは夢だった。てか夢の住人なのにお前が突っ込むのかよガロウズ。
「ガロウズ、無駄話はそこまでにして。魔法神様、今日はお願いがあって来たんです」
夢の住人がお願い? なんだか変な話だな……でもいいか、夢でも久しぶりにこいつらと話せて楽しいし。
お願いくらいババンと聞いてやるぜ。
で、そのお願いってのはなんだ
てかさっきから喋ってるつもりなんだがキチンと声が出てないようなきがする……まぁいいか、どうせ夢だ。
「お願いします魔法神様、あの人を救ってあげてください」
あの人? 救う?
うーん……ちょっと待ってくれ、もう少し詳しく。
「あの人は怒りと悲しみに囚われている。助けてあげてください、あたしの―――――を」
なんだって? 最後の方が聞き取れなかったぞ。
「む? んだよもう終わりかよ、融通がきかねぇな……。とにかくインフィニティ、ミレイユの頼みをしっかりと叶えてやれよ」
いやだから何を!?
「あたしが言えるのはここまでです。でもあなたならきっとどうにかしてくれるって信じてます。世界中の人が認めた、あたし達の魔法神様なんですから」
そう言い終わると二人の姿が少しづつ遠ざかっていく。
待て! 一体どういうことなんだ、お前らは……
遠ざかる二人を追いかけようとするが、そこで私には手も足も、なにも感覚もないことに今気づいた。
「ねぇねぇ、あたしは言いたいこと言えたけど……ガロウズは何も言わなくていいの?」
「どうすっかな、お互いこんなんじゃ戦えねぇし……あ、そうだ」
ガロウズが思い出したかのようにポンと手を叩く。その二人の掛け合いは夢とは思えないほど繊細で……。
「そうそう、俺からも一つ。ドラゴスとファラの馬鹿二人をどうにかしてやれ。お前得意だろそういうの」
消えていく、二人の姿がだんだんと光に包まれていく。
待ってくれ! お前達は私の夢の住人じゃないのか!? 実は本当にそこに意識があるんじゃないのか!?
最後に二人はにっこりと笑うと、そのまま光の中へと溶けていく。
待ってくれ、もしお前らがただの夢の住人じゃないなら……もっと話したいことがあるんだ! ガロウズ! ミレイユ! 待っ……
私の思いは届かず、意識もだんだん目覚めを迎えようとしていた。
「幸せになってくださいね、魔法神様」
「今回はちゃんと恋人作れよ~」
目覚める直前、二人のそんな声が聞こえた気がした。
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「待ってくれ! ガロウズ! ミレイユ!」
……目が覚めると、そこはリフォームされた寮の自室のベットの上だった。
伸ばした手の先には天井しかない。窓からは柔らかな朝の日の光が差し込んでいた。
「夢……だよな」
だが、目が覚めてもあいつらとの会話は忘れていない。
それは本当にあの二人がそこにいて、私に頼みごとをしてくるという不思議な夢。
『あの人を助けてあげてください』
ミレイユが私にしてきたお願い。それが一体誰を指して何から助けてやればいいかなどわからない。だが心では理解している……そんな気がする。
「まったく、夢の話だというのに何でこんなに気にしてるんだろうな」
いつまでも呆けているわけにもいかないので、頭の中を切り替えるとしよう。
「ワフゥ~……(ふぁ~……ご主人早いっすね)」
「そりゃ今日寝坊するわけにはいかないからな」
今日はリオウの宣言から三日後。リオウは今日という日が終わり次第シントへ向けて宣戦布告を行い、すぐにでも戦力を集めて進軍するだろう。
そうなればリオウを止めるだけでは終わらない、特に苦しい弾圧を受けていた者や貴族の迫害を受けた多種族は抑えが外れた革命者としてシントが潰れるまで戦い続けることになりかねない。
「なんだか前世を思い出すな……」
昔はこのような抗争はそれこそいろんな場所で起きていた。その度にミレイユのような犠牲者が増え、それでも争いは止まらなかった。
以前はそんな争いを無くそうと世界中を飛び回ったものだが……。
「ま、今回は私が日本に帰るための足場作りに支障が出そうだからって理由だけだがな」
部屋を出てリビングへ向かうと、フィオさんが朝食を用意してくれていた。
「おはようございますムゲン様。もうすぐできますので座ってお待ちください」
そのまま挨拶を返し席につくと、奥からレオンとエリーゼがやって来る。
「ふあ……おはようございます師匠」
「おはようございます。まったく、昨日まで散々な目にあいましたわ」
二人の様子を見る限り岩石生命体との特訓でこってり絞られたようだな。
昨日最後に動きを見たが、以前よりもかなり良くなった。レオンは黒棒の重さと強度を活かし、エリーゼは足捌きに磨きがかかり自身が狙われながらも負荷なく魔術を行使できるようにまで成長していた。
「いよいよ……ですね」
「ああ、今日ですべてが決まる」
この勝負に勝てば世界は今まで通りの平常運行が続く。リオウを打ち倒すことができなければ、世界には再び戦いの渦が巻き起こる……。
「さて、いつまでもここで燻ってるわけにもいかないし、ちゃちゃっと行きますか」
食事を終え、全員の用意を整えて私達は寮をあとにする。
「いってらっしゃいませ、私はここで皆様の帰りをお持ちしております」
フィオさんに見送られ、私達は塔へ向かう。戦いを止めてきっと戻ってくる、そう誓って。
塔の前に着くと、そこには攻略に失敗した兵士や魔導師が何人も揃っていた。もう二日立つが、慌ただしさは増す一方だな。
「これだけの人が立ち向かって全員失敗だなんて……。やっぱり本気なんだね、リオウ君」
「あら、今更怖気づいたりあの二人とは戦いたくないなんて言いませんわよね」
いつものエリーゼの辛口発言にレオンは一瞬だけ表情に陰りを見せるが。
「……大丈夫、戦うよ。僕が、きっと二人を止めてみせる」
迷いを振り払うかのような決意の表情で顔を上げる。
「いい表情ね。でも今の言葉、少々訂正してくださらない?」
「え? ど、どこを?」
「"僕が"ではなくて"僕達が"、と」
いいこと言うねぇ。そうだ、この戦いには一人で行くんじゃない、私達が力を合わせ奴を止めるんだ。
「よし、じゃあ早速……おや、あれは?」
気持ちを新たに塔の入り口まで行くと、ギルドマスターとその横にちょこんとマレルが立っていた。
「あ、ムゲン君にエリーゼちゃん。それにレオン君も」
「君達か、そろそろ来ると思っていたよ」
この様子だとどうやら私達のことを待っていたみたいだな。だがギルドマスターが直々に私達になんの用だ?
「てか、なんでマレルまでここに?」
「いやー怪我人続出で救護班も手が足りないからね、受付の人も何人かヘルプしてるの。後は塔へ入る人の能力審査。ほんとはこっちが本命なんだけどね」
能力審査……なるほど、今回の案件はかなり危険を伴う。やられるのが目に見えるような若輩魔導師をむざむざ行かせるわきゃないよな。
「実は君達を待っていたのはそのことなんだ」
つまりマステリオンは私達の戦力で塔へ入ることに意義があるということか。まぁ……言いたいことはわからなくもない。
「ムゲン君は言わずもなが、我々ギルドが認めたゴールドランクの者として問題はない。エリーゼ君もまだシルバーとはいえこの一年でかなり実績と経験を得た魔導師としてムゲン君に同行するなら認めよう。しかし……」
マステリオンはまっすぐレオンを見据える。
「レオン君、きみはまだ魔導師になって間もないブロンズの新人だ。そんな君を行かせるわけにはいかない」
「そんな……!」
確かにレオンはまだまだ未熟で実戦経験も少ない。そんな奴がこの塔の中へ乗り込んでいくなど誰の目から見ても無謀としか考えられない。
だが、レオンにも譲れないものがある。
「お願いします、行かせてください! 彼は僕の友達なんです!」
「それも要因の一つだ。リオウ・ラクシャラスは君の友人、まともに戦うこともできないだろうとね。それに、運よく彼の元へ辿り着けた者もいたが……そちらの方が酷い有様だよ」
示された方を見ると、他の者達とは比べ物にならない怪我を負っていた。凍傷、火傷、感電……ほとんどが魔術による後遺症だな。あれでは回復魔術を使っても再起は無理だろう。
「それでも……友達だけど、いや友達だからこそ言うんだ。君のやろうとしてることは間違ってるって!」
強い意志でまっすぐに見据えるレオン。その気迫にマステリオンも少し動揺するが。
「むぅ……しかし」
このままじゃいつまで経っても平行線だな。
「まぁまぁ待ってくれギルドマスターさんよ。安心してくれ、レオンはあくまで私のサポートに徹させるだけだ」
「だが危険なことに変わりはない」
「大丈夫だ。たとえリオウが出てきたとしても戦わせることはない。だけどこいつの気持ちを汲んでついて行かせてやりたいんだ」
私の言葉にレオンが少し顔をしかめるが、意図を察してか黙ってくれている。
「ふぅ……仕方ない、入場を許可する。ただし危険だと判断したらすぐに戻るんだ、いいね」
「わかっている」
なんとか説得完了だな。
「ではマレル君、彼らのクエスト承認を頼む」
「はいはーい、承認承認っと……これでオッケー、頑張ってね」
相変わらず軽いなー。
でもそういうところがこういった空気を和ませてくれるんだよな。
「マレル……この戦いが終わったら……私と付き合ってくれ!」
「うん、無理」
「そう言うと思ったぜ! それじゃあ行くか、レオン、エリーゼ」
死亡フラグもポッキリ折って準備完了。あとは進むだけだ!
「師匠、さっきはありがとうございました」
塔を中ほどまで進んだある時、急にレオンに礼を言われた。
「何のことだ?」
「いや、僕を塔に入れるためにギルドマスターに色々進言してくれたじゃないですか」
ああ、あの説得のことね。
「あの時はああ言うのが一番だったし、嘘は言ってないからな」
「えっ……」
私は別にただの方便であの場を抜けたわけじゃない。塔も中盤まで登ってきたしそろそろ二人に明かしてもいいか、今回の作戦を。
「後でぎゃーぎゃー騒がれる前に言っておく。レオン、お前がリオウと戦うことは許可しない」
「な……!? どうしてですか師匠! 確かにリオウ君とは友達だけど……戦う覚悟はあります!」
「それはわかっている。だがしかし、戦闘中奴に語りかけられて心を乱さない自信があるか? リオウの方へ心が一ミリも揺れないと断言できるか?」
おそらくあの二人としてはレオンのことは諦めていないだろう。友達だからこそ自分に共感してもらいたい、共に歩みたい。
「それは……」
奴の抗弁はレオンよりも二枚も三枚も上手だろう。戦うと言いながらも心のどこかであいつらを思っているレオンでは必ず隙が生じる。
ただでさえギリギリの戦いでその隙は致命的なこの戦いで、私がリオウとレオンを戦わせるはずがないだろう。
「だから戦いの時、できるだけ奴らの戦力を分断させる」
リオウ、シリカ、オルトロス……シリカはおそらくオルトロスにつきっきりという形になるだろうから、必然的にリオウに連携をとらせないよう動くことになる。
「ムゲンさん、その作戦……まさかわたくしもリオウとは戦わない、ということかしら」
流石にエリーゼは頭の回転が速いな。分断するということはこちらも分かれて戦うということになるわけで。
「そうだ、リオウ・ラクシャラスとは実力の拮抗している私が戦う。二人はオルトロス及びシリカ・ラクシャラスを抑えながら戦ってもらいたい」
先日までの大きな岩石生命体を使った特訓はそのためでもあった。今の二人ならばあのオルトロスにも遅れはとらないはずだ……連携さえしっかりしていればな。
「聞き捨てなりませんわね、まるでわたくしがリオウより劣っているように聞こえますわ」
「ん? 実際そうだろ?」
「なっ!」
悪いが言葉通りエリーゼもレオンもリオウの実力には及ばない。いくらエリーゼがが天才と言われようがレオンが重力魔術を使えようが、奴と実際に対峙した私にはわかる。
奴は魔導師の知識として重要な"魔導原理"だけでなくその上……"世界原理"の域まで足を踏み入れかけていると私は見ている。
「ハッキリ言おう、たとえお前達が二人ががりでリオウと戦ったとしても絶対に奴には勝てない」
"世界原理"を身に着けた魔導師は他とは一線を画す。一応重力属性もその原理に関するものではあるがレオンはまだまだ足を踏み入れただけで全然理解はしていないからな。
「でも……僕は……」
「レオン、これは師匠命令だ。お前達にはあいつと戦えるだけの力はない、本当はわかってるんだろ」
私の言葉に二人は俯く。レオンは自分では親友を止められないことに悔やみ、エリーゼは自分の力の無さを恨むように。
「そう落ち込むなレオン、リオウは私が必ずなんとかする。だからお前は、妹の方を頼む」
「シリカちゃんの?」
おそらく、あちらには私なんかが介入してもなんの変化も起きないだろう。
以前見た彼女の表情からは、何かに囚われている……そんな気があの暗い瞳の奥から見えた気がする。そんな彼女だが、レオンには惹かれているような印象が見受けられた。きっと勝機はそこにあるはずだ。
「あいつを救ってやれ」
「シリカちゃんを救う……わかりました、それが僕にできることなら」
「エリーゼもいいな」
「はぁ……わかりましたわ、リオウはムゲンさんにお任せします。それに、シリカ・ラクシャラスには一言だけ言っておきたいことがありますし」
なんだ言いたいことって? まぁいいか、とにかく方針は決まったことだし、先を急ぐとしますかね。
さらに塔を登り、迫り来る罠をアプリを使って潜り抜けていく。現在は13階……[map]を見る限り最高階は15階だが。
「ここまで案外楽に来れましたね」
できるだけ最短の道を作り面倒な罠を回避し続けてきたからな。でなければ万全な状態でここまで来ることはできなかっただろう。
(残り魔力残量は38%か……)
魔力を充填しておきたいところだが、そんなにゆっくりしてる余裕はない。これ以上はアプリばかりに頼る状況はできればないようにしたいところだ。
「そろそろ目的地ですわね。一気に切り抜けましょう」
「いや、待て!」
手を挙げて二人を静止させる。この先に人の気配がする、[map]上にも階段前に人のマーカーが記されている。
「隠れなくとも大丈夫でございますよ」
む、この声はリオウでもシリカでもないな。どうやらあちらにはバレバレようだしコソコソする必要もないか。
私達が通路から姿を現すと、階段の前には執事のような格好をしたきっちりとした出で立ちの老人がこちらを迎えるように立っていた。
「お待ちしておりました、レオン様、ムゲン様」
礼儀正しくお辞儀をしてくる執事。……おそらくこいつが以前リオウが通信石で離していた奴だろう。そこまで信頼されてる人物ってことか。
「あの、僕達を待っていたって……?」
「ええ、我が主であるリオウ様はあなた方のことを待っておられます。特に……レオン様を」
やはりか。あいつはまだ私達を仲間にすることを諦めていなかったようだな……エリーゼは除くようだが。
「それで? あんたはここで私達の足止めか?」
「いえ。ワタクシめに戦う力などございませんゆえ。どうぞお通りください」
そう言うと執事は道を開けた。まぁ拒まないというならありがたく進ませてもらうが。
「……一つだけ聞きたい、あんたは戦争を起こしてもいいと思っているのか」
私の問いかけに執事はゆっくりと顔を上げると。
「ワタクシはリオウ様が幼い頃からお仕えしておりました。あのお方が何を望もうがそれに従うまででございます……」
そう言う彼の瞳の奥にはなんだか悲しい感じがした。それが何かはわからない……彼は私達の知らないリオウの何かを知っている。
だが、どんな理由があろうと私達は進むしか無い。
「行きますわよ、これ以上の会話は無意味ですわ」
「あ、リーゼ、先に行かないでよ!」
こんな時でも二人は通常運行だな。私もさっさと行かなければ……。
「リオウ様は……」
「ん?」
私が階段を登ろうとした時、後ろで執事がボソリと呟いた。もしかしたらただの独り言だったのかもしれない。
しかし私には何故かそのことが気になって仕方がなかった。
「あの方は……何かに囚われています。いつも見る悪夢が焦りを生み、この状況へ至った」
「悪夢?」
「夢の中でうなされながらいつも誰か……女性の名前を呼んでいるようなのです。あの方が生まれた時からお仕えしているワタクシですらそのような人物の名前は聞いたことがないのですが」
なんだか……胸騒ぎがする。この話は私の中の何かを呼び覚ましてくれるだろうと。
「ワタクシはあのお方に従うことしかできません。だから、誰かに救ってくださることを……望んでいたのかもしれません」
救う……その言葉に朝の夢の出来事が思い出される。
「なぜだか、あなたには話さねばならないと思えたのです。その女性の名は……」
私は走る、奴の元へ。
行かなければならない……過去から未来へ繋がる、この戦いの終幕の場所へ。
修正しました(10章時点)




