10章 ー01
王子目線からです。
初っぱなかなリリアの好きなところを上げる王子です(笑)
リリアの領民の為にと尽力しようとする姿勢が好きだ。
すぐに感情が顔に出て、コロコロ変わるところも好きだ。
だけど、やはり一番好きなのはこの照れた顔だな。
「目を開けていたのか」
頬を紅潮させ、彼女は恨めしそうな目で俺を見ている。
"だって"とでも言いたそうだ。
この如何にも初そうなリリアの反応を見るとぞくぞくする。
「前触れなんてありませんでしたもの」
拗ねたような俺を責めるような口調で彼女は言う。
「あったら目を閉じるのか?ではもう一度……」
顔を寄せたのに、彼女は俺を押し返す。
「今日はもうお仕舞いです!」
お仕舞いか……しつこいと嫌われるので、諦めよう。
「では、今度こそ降りるか」
膝から彼女を下ろす。
ん?何か言いたそうな目だな。
「リリアなら大丈夫だよ」
馬車に降りる前に額にキスをする。
彼女は赤い顔で、口を引き締め額を抑えている。
レオとかがいたら思うようにリリアに触れられないから、こんな顔を見るのも暫くお預けだな。
「リリア」
先に降りて、差し出す。
リリアは手を取ってゆっくりと馬車から降りる。
人の気配に振り向くとグラダナ婦人を始め使用人が玄関に出てきていた。
「ようこそいらっしゃいましたわ。私はグラダナ・バンクル。甥が手間をかけているそうね」
手間などかけさせてない。




