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9章 ー12
私も彼の動いた方に顔を向ける。
「わあ!」
王城より一回り小さいけど、立派なお屋敷が見えてきた。
門はどこまでも続いてるんじゃないかと思うくらい長いわ。
噴水も綺麗。
「あら、コリンダーが咲いてますわ」
花壇でコリンダーが風に揺れている。
見知った御者なのかアルフレッド様が顔を出すことなく門が開く。
屋敷に向かって左手に綺麗なガーデンが……昔うちにもあったのに。
領民が苦しまないようお父様は家財を売ってお金を苦心していた。
庭師を断り、ガーデンを辞めてからは、知っての通り自給自足の為にじゃがいも畑を作った。
「リリア、降りよう」
今、抱き締める必要ある?
「降りるなら……」
離してもらわないと困ると言いたかったのに、アルフレッド様が口を塞ぐので言えなかった。
9章終わりです。
相変わらずアルフレッドが恥ずかしい!
ここまで読んでくださって有り難うございます^^
後2章でリリアも終わりとなります。
最後までお付き合い願えますと幸いです!




