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9章 ー10
コンッ
「ほら、ぶつけた」
「止まって下さらないから」
「うん、では俺が悪いと言うことで」
しっかりと私の手首を捕まえ、熱のこもった目で見つめてくる。
観念したら良いのかな!?
他の人ってこう言う時どうしてるの!?
え~い!どうにでもなれ!
ぎゅっと目を瞑る。
………………?
「(クスクス)」
笑ってる!
「酷いですわ!」
人がどんな思いでー
「いや、まんまりにも力強く目を瞑っているから」
それにしても酷い。酷すぎる。
「はぁー……。よいしょと」
え?
元より自分が小柄なのは分かっているけど、こうも簡単に抱き上げられると信じられないものがあるわね。
アルフレッド様も、開いた足の間に私を置かなくても良いのに……。
顔は見えないけど、背中が暖かいのはアルフレッド様と接してるからですよね!?
これはこれで恥ずかしい!
「何故、俺から顔が見えないのに両手で顔を隠しているんだ?」
「こんなところに私を移動させるからでしょう?!」
なに、純粋に分からないって言い方してるのよ!
「対面の方が良かったか?」
「そんな筈ないじゃないですか!」




