9章 ー06
「困ってたのか?」
「いえ、その……串貝を買いに行きましょう!」
思い出したら体温が上がってきた。
さっきの耳たぶだって意識しちゃうじゃない!
「リリア、リリア、こっちだから」
レオさんが手招きする。
全く違う方向だったわ。
恥ずかしい……。
「おい、黙るか口を縫うか選んで良いぞ」
アルフレッド様が怖い顔でレオさんの肩を掴んでる。
選択肢に怖いものが混じってるけど!?
「え?ダメ?年上の俺が敬称付けてたら変じゃない?」
「では話を振るな」
え?無茶苦茶じゃない?
「うわ~聞いた?独占欲の塊。そんなんだとすぐ愛想尽かされるからな」
「……そんな事はないな」
間がありましたけど?
「どうでしょう?あまり無茶苦茶を言われるようでしたら嫌になるかも知れませんわ」
「……リリアの事はメグと呼べ」
アルフレッド様は歩きだした。
それにしてもメグって……。
「"リト"って言うのは昔、飼われていた犬の名前なんですよ」
レオさんがウインクする。
ペットから偽名をとっているのね。
「レオさんはレオさんで?」
「そうですね。ただのしがないレオなので」
学園に通ってたらしいし、こう言っては失礼だけど、平民なのかしら?
それが近衛兵なのだから凄い事だわ。
「メグも1串食べるか?」
いつの間に!
アルフレッド様が店の先頭に並んでいた。




