9章 ー05
ア、アルフレッド様と同じ部屋!?
「おいレオ、猫を被るのは辞めたのか?」
アルフレッド様が振り向く。
「珍しく頭を垂れたり、俺を主呼ばわりしていたのはもう良いのかと聞いている」
氷の帝王再び!
「それは、ほら、最初はちゃんとしといた方が良いかな~って思っただけだから」
氷の帝王にも怯んでない?!
「あ、あの…お二人は仲が良いんですね」
「バレた?」
「良いように見えるか?」
見事な真逆の感性。
「でもアルフレッド様も楽しそうじゃないですか」
「そうか?ま、実の兄よりも長い時間を共にしてい
るしな」
「兄様って呼ぶ?」
「呼ばん」
「ふふふ」
本当に仲が良いのだわ。
氷の帝王は怖いけど、レオさんにしたら慣れたものなのかも。
「リト、バンクルに近いから串貝買おう」
露店が見えてくると、レオさんが早速、1つのお店を指す。
「リトって私も呼んだら良いですか?」
変装してるもんね。
手を添えて、他の人に聞こえないようアルフレッド様の耳に小声で言う。
「あぁ」
「ちょっ!」
それだけ言えば良いでしょ?!
なんで耳たぶをカプッてしたのよ?!
「やっぱり同じく部屋にしたら良かったな」
「良くないです!」
「あー!ちょっと目を離した隙に、なんかしたのか?呼びに言った時も困ってたぞ」
蒸し返さないで!
思い出しちゃうじゃない……。




