表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小麦令嬢は婚約を破棄したい!  作者: 間波 結衣実


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/102

8章 ー10

「……どうしてそうなったの?」


 反応を見るのが怖くて指の隙間を埋めたから、サラがどんな顔をしてるか分からないけど、声が固い。


「お父様の麦のお陰で飢饉にならずにすんだって国王様が褒めて下さって……それで、褒美にって」


「凄いじゃない!」


「え?」

 サラが私の手を取る。


「この前、男子がお礼を言ってた通りリリアは凄いよ!私ね、詳しく知らなかったんだけど、リリアも麦のお手伝いしてたんでしょ?それを認められて、縁を結んでも良いって思われたって事でしょ?!」


 認められて……。


「やだ、リリア、泣いてるの?」


 国王様が褒めて下さった時も泣きそうになったけど、サラに言われると涙は待ってくれなかった。


 どんな害虫がいるか調べたり、水温と穂数の関係をグラフにしたり……色んな事が本当にあった。


 お父様は励ましてくれたり、褒めたりしてくれたけど、他の令嬢が羨ましいと思わなかったと言ったら嘘になる。


 近くにいてくれる友人、特にサラみたいに真っ直ぐに意見を言う人から頑張りを認めてもらえると泣く事を我慢出来なかった。


 私はサラに身を寄せて、ハンカチで涙を押さえる。


「有り難う、サラ」


「何が?むしろ今まで知らなくて、ごめんね。リリアはただの品種改良好きの人かと思ってた」


 へへへと、サラは笑った。


「ただの品種改良好きって…」

 そんな認識だったわけ?


 私が半目でサラを見ると、サラはへへっと頭を掻いた。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ