1章 ー07
天気の良い日はサラ達とお外のテラスで昼食を取ると決めている。
私は蓋の付いた小さなバスケットからサンドイッチを取り出した。
「よぉ。またそんな小さなサンドイッチ食って。そんなんだから大きくなれないんだぞ」
友達を引き連れたガイヤが私をデコピン。
「うるさいなぁ。もう大きくならないわよ」
いつもみたいに返せたよね?!
「はい、はい。じゃあな」
…。
「リリア、意識してるよね?」
サラがニヤニヤしている。
「そんな事ないよ」
そう言いながら、おでこを擦る。
むしろ、意識しないとか無理じゃない?
ガイヤは私が婚約者のつもりだったんだ!とか、それが嫌じゃないんだ!とか、色々思うよ。
「そう言えば、さっき、先生達がバタバタしてたじゃない?」
サラがこっそりと話す。
「気になって聞き耳立ててたんだけど、騎士総合学科の特別講師として、アルフレッド第三王子が来るんだって!」
なんですって?!
「先月、講師の方が捻挫したって話だったものね」
興奮しているサラに対してスズはとても冷静。
そして私は落ちそうになったサンドイッチを必死にキャッチした。
「それだけじゃないみたいよ。ほら、アルフレッド第三王子と言えば、国営騎士団の副団長じゃない?それで、最近平和ボケしてる我が国の自衛機能を上げるべく、自ら来るみたいよ!」
どれだけ聞き耳立てていたのかサラは嬉々として話す。
「どうしよう。学園内に王子が……!もしかしたら見れるかも。ね!」
「そうだね」
嬉しそうなサラに相づちを打つ。
出来れば顔を合わせたくない!
サラ達に説明がつかないもの…。




