8章 ー05
「リリア、来月行われる美々姫の誕生パーティーに兄の代理として喚ばれた」
「え?」
「元より、あの美々姫の事だ。理由を付けて俺を喚んだと思う。リリアも来るか?あのメグを祝いの品として持って行くなら、飼い方をよく知っているリリアが赴いてもおかしくはない筈だ」
ジハ国の美々姫の所に……。
「ううん、私は男爵家の娘だもの。他国の王族の王女様の誕生パーティーに行くのは場違いよ」
本当は会ってみたい。
アルフレッド様を慕っている美々姫に。
でも、私はただの男爵家の令嬢に過ぎないわ。
「そうか。なら、無理は言うまい。しかし、今度グラダナ婦人の所には一緒にきてもらいたい」
グラダナ婦人?
「リリアの睡蓮鉢は彼女に渡したのがだ、もっと広い所で飼いたいらしい。噴水が駄目なら何処なら良いのか、どれくらいの大きさに対して何匹入れて良いか聞かれてな」
あ、噴水の。
「興味のある他の人も集まってもらって、リリアに一度、説明してもらった方が良いだろうと思ってな」
「そんな事なら行きたいです」
「あぁ、リリアが来てくれたら心強い」
アルフレッド様が微笑む。
「それより、いつになったら離して下さるのですか?」
ずっとアルフレッド様の腕の中なんだけど。
「ん?俺はずっとこうしてても良いのだが。リリアは良い匂いがするし、抱き心地も良い」
キャー!
「離してもらっても?!」




