61/102
8章 ー01
8章スタート。
大好きなリリアに贈る婚約指輪を手配した王子ですが、何やら浮かない様子。
俺宛ての手紙が3通。
1通はグラダナ婦人からで、メグのお礼と、飼育方法等についての疑問点が書いてある。
もう1通は宝石商から。
そして最後の1通はジハ国の美々姫からである。
きっと似た内容で父の元にも手紙が届いているだろう。
「……」
ジハ国は海に浮かぶ島国である。
終戦時に不可侵条約を結んだ友好国でもある。
現国王は穏やかな人であり、それを隠すこともしていない。
美々姫はそんな国王には余り似ておらず、かの国特有のつり目で俺にすり寄ってくる。
なんとか避けたいが、そうも言っていられないな。
「はぁ」
現状維持も大変な時があるものだな。
俺は手紙を封筒に戻した。




