7章 ー06
「二人共、なにしてるのよ」
授業が終わると、スズに呆れた声で言われてしまった。
「仕方ないよねぇ」
サラは私を盾にする。
「もう。……あ、昨日、騎士学科がどうのって言ってたけど、その人見てたの?」
スズの一言にサラの動きが一瞬止まった。
「べ、別にそんなんじゃないけど」
サラったら分かりやすく唇を尖らせてる。
「どこで知り合ったの?」
昨日と立場が逆転し、スズが生き生きとサラに質問する。
「……学科実習で、手当てしたの」
学科実習は専攻した学科、私達なら生命学科を更に希望する2つのグループに分け、月に1回、数名で行われる。
生命学科ではケガや病気の事を習うので、サラとスズは保健室での実習がある。
因みに私は生態調査を希望したので、先月の初めに土壌に住む生き物を調べたわ。
ミミズの数を数えたり、オケラの有無を調べたり……オケラはどうしてあんなに気持ち悪いのかしら……。
「そうなのね!うまくいくと良いね」
スズの声で頭に浮かんだオケラはふっ飛んでいった。
「でも……」
なんで私をじっと見つめるの?
「リリアにデート断られたし……」
サラがしょんぼりする。
「その人もくる予定だったのね。デートじゃなくて学園で一緒にランチじゃ駄目なの?」
これくらいならアルフレッド様に消されないよね?
「私が無理だよー。間がもたないもん!」
えぇー難しいなぁ。
「そう言えば、リリアのデートの相手って誰なの?さっき騎士学科の実技見てたって事は騎士学科の人?」
「えっ?!」
なんて答えよう?!
「い、いつか二人には話ます…」
あああ。
でも、いつか二人にはちゃんと話したい。
「楽しみだね!」
物凄く恥ずかしかったけど、サラ達嬉しそう。
言って良かったな。
いつかちゃんと紹介する時にはもう少し、この恥ずかし気持ちが落ち着いていると良いな。




