7章 ー05
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昨日からずっとふわふわしてる。
だって、悪い虫が付かないようにって、それだけ私を好きって事だよね…?
きゃー!
……でも、違うかも。
まだ公表してないけど、嫁候補に変な噂が立っていた人だと外聞が悪いからかも…。
ずっと思考がぐるぐるしてる。
前者だと思う自分と、アルフレッド様は王子なのだからと、何かに保険をかける自分がいる。
先生の話もろくに耳に入らないわ。
「次ー!」
ん?外から聞き覚えのある声が聞こえたような。
めいいっぱい首をひねると視界の隅に隊服を着たアルフレッド様の姿があった。
後ろの席のサラも授業そっちのけでアルフレッド様を見てる。
アルフレッド様は模造刀片手に生徒に何やら言って、お手本を見せている。
普通に格好良い。
横に刀を振り切るアルフレッド様のハチミツ色の髪が太陽の光を浴びて煌めいてる。
「サラ君、リリア君、気持ちは分かるけど、授業聞かないとテストの点に響くぞー」
ぎゃ!
先生の声にクラスメイトの忍び笑いが……。
普通に恥ずかしい。
唯一の救いが1人じゃなかった事ね。
赤くなった顔を教科書で隠し、後ろの様子を伺うと、サラと目かあった。
サラはへへへと笑いかけてくれる。
私もへへと笑い返した。




