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7章 ー04
「不本意ながら、今まではガイヤ・リストンが目を光らせていたから誰もリリアに近づかなかったらしい」
窓に方肘を付いてアルフレッド様は私を見つめる。
「リリアは嫌か?」
アルフレッド様の指が私の指に触れる。
抵抗しなかったから、あっさりアルフレッド様の手に捕まる。
物凄く恥ずかしけど、正直、アルフレッド様の提案も、行動も嬉しい自分がいる。
「嫌では、ないです」
あー!言っちゃった!
「良かった」
アルフレッド様は微笑むと、世に言う恋人繋ぎに握った私の手の甲に口付けする。
それはちょっと……。
まともにアルフレッド様の顔を見れない!
「はは。リリアは相変わらずだな」
アルフレッド様は目を細めて笑う。
嬉しそうに笑う彼を見たら、なんだかほわほわしちゃう。
離すタイミングも分からず、家までアルフレッド様に手を握られながら馬車に揺られる。
静かな空間だったけど、居心地は悪くなかった。




