7章 ー02
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アルフレッド様が言った通り、講師をするだけで帰ったのか、姿見えなかったな。
アルフレッド様の実技とか見てみたかったな。きっと格好良いんだろうなぁ……。
はっ!何を考えているの、リリア。
ちょっと前まで、アルフレッド様にそんな事思ってなかったじゃない。
……まぁ、格好良いとは思ってたけど。
「リリア様」
「キャー、ごめんなさい!」
うちに来る時の青い服を着たアルフレッド様を思い浮かべてごめんなさい!しかも微笑みバージョン!
「何に対しての謝罪ですか?」
見るとレオさんが後ろに立っていた。
「な、なんでもありませんわ」
アルフレッド様を良いように思い浮かべてたなんて口が裂けても言えないわ。
「どうかなさって?」
笑顔を繕う。
「主がお呼びです」
ここでいう主って国王様じゃないわよね?
私は大人しくレオさんの後ろをついて行く。
乗り合いの馬車より小さい馬車が学園の側に停まっている。
まさかと思うけど…。
「中へどうぞ」
ですよね。
窓にカーテンのかかった馬車の中には足を組んだアルフレッド様が1人、座っていた。
私を見るとニコリと笑顔になる。
ちょっと可愛い。
アルフレッド様はポムポムと、自分の隣を叩く。
隣に座れって事よね?
「失礼します」
私が座ると同時に馬車は動き始めた。




