1章 ー05
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「スズ~、リリア~、おはよー」
スズと一緒になったところでサラに呼ばれた。
スズもサラも私と同じ"栄養学科"を専攻している。
私の通う学園は午前中に共通学科を受け、午後からは専攻の学科を受けるシステムになっている。
麦の為にと、専攻したんだけど、ちょっと、ううん、かなり違ったわ。
農学部が一番、近いと思ったのだけど、男性ばかりだと聞いたから止めたのよ。
栄養学科は良い妻に慣れそう!と、一般女性から人気があり、貴族は殆どいない。
サラもスズも一般市民。私も滅茶苦茶馴染んでいると思う。
「朝からどうしたの?暗い顔して」
サラにそう聞かれ、アルフレッド王子の事は伏せ、ガイヤの事を話した。
「え?今更?」
「今更って?」
サラの一言に食い付く。
「前からガイヤはリリアの婚約者だって聞いてたよ?」
ケロリとサラはそう言った。
「……なんですって?!」
「あまりの衝撃に間があったのね」
スズは冷静に私の反応を分析している。
「サラ達はいつ、どこでそんな事聞いたの?!」
「いつだったかなぁ?」
サラは首を傾げる。
「どこってここね。リリアの事を可愛いって言ってる男子にガイヤが"俺のだから"的な発言をしてるのを聞いたわ」
うっそ?!
何、言ってくれてるの~!顔から火が出るってこんな心境なのかしら…。




