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小麦令嬢は婚約を破棄したい!  作者: 間波 結衣実


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6章 ー07


 ◇


「よぉ」


 テラスでランチタイムをとっていると、ガイヤが声を掛けてきた。


 ガイヤは一緒にいた友達と離れてスズと私の間にパンを3つ置く。


「この前から有り難うな。俺が作ってみたんだ。良かったら皆で食えよ」


 それだけ言うと去って行った。


 ガイヤが作ったパンは不恰好だけど、愛嬌のある形してる。


「1つ貰うね~」


 サラはそう言ってヒョイと口に運ぶ。


「ん~、見た目は売り物ぽくないけど、味は本物だね!」


 味は本物って……。


「私も貰うね」


サクッ

 サラの言いたい事、わかる!


 味は売り物そのもの!


「美味しい!」


「良かった」


 スズ、嬉しそうね。

 なんならもう身内みたいな反応。


「スズは食べないの?」


 モグモグとパンを食べながらサラが聞く。


「えっ、食べるよ」

 スズはパクッと口に入れ、美味しそうに目を細める。


「スズ、ガイヤから聞いたのだけど、パンの旨さが分かるのが良いとか言われたの?」


 サラの言葉にスズは手を止めた。


「ガイヤに聞いたんだ…」


 さすがに苦笑いしてる。


「ガイヤのお母さんがケガしたって聞いて、様子見に行ったの。そしたら大変そうで、私、お会計なら手伝えると思って、でもそんなの悪いって言われたから思わず『ここのパン大好きだから、手伝わせて欲しい!』って勢い余って言っちゃって……」


 あらま。いつも大人しくスズがそんな事言うなんて…ちょっと見てみたかったわ。


「そしたら『良さが分かるとは!』みたいな?」


 サラが前のめりになって目を輝かせてる。


「……ガイヤのお父さんが、こんな子が嫁にきたら良いなって……」


 おじさんが!


「いやん!もう親公認じゃな~い」

 赤面しているスズと対象的にサラは、はしゃいでいる。


「はぁ、良いよね~。このクロワッサンもさぁ、スズが好きだからガイヤは作ってきたんでしょ~」


 そうなの?!


 スズは赤い顔で俯いている。

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