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6章 ー02
兄の近衛隊員が俺に頭を下げ、兄の後を追って去って行った。
「さすが次期国王陛下になられる方ですね」
物陰から見ていたレオが顔を出した。
「それはそうと、エスコリーネ男爵令嬢と婚約したって本当ですか?巷ではジハ国の第二王女と婚約の噂がありますけど」
嫌な事を聞かれてしまった。
「そのご令嬢はどんな人なんですか?昨日も男爵邸に行かれましたよね?しかも私もメグを運ぶのを手伝いましたが、何も仰ってくれない。でも大切なメグだったですね。鉢を割らなくて良かったなぁ」
圧が凄いな。
レオは5歳年上で、俺が14歳の時に近衛隊として選ばれているので一緒にいる時間が長い。それこそ兄より一緒にいる。
説明する義理はないが……笑顔なのに笑っていない目が怖いな。
「…今度、紹介する」
どのみちリリアに会うことになるだろうから彼女にも紹介しておこう。
「それは楽しみですね!」
レオは何故だがとても嬉しそうだった。




