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5章 ー06
「今、門を開けますね」
ヴァイセンに目でお願いする。
「この子も入って大丈夫か?」
連れている馬を見る。
「えぇ、大丈夫ですわ」
私は笑顔を向けた。
きっと私、いつも通りにできてるよね?
「リリア」
「なんでしょう?」
アルフレッド様が馬を引いて近づく。
「何かあったのか?」
アルフレッド様は籠手を取って、手の甲で頬に触れる。
「熱はなさそうだな」
なんでこんな風に私に触れるのかしら。
「ん?何か嫌な事があったんだろ?リリアはすぐ顔に出るから」
アルフレッド様が優しく笑いかける。
「そんな事ないですわ。それより用があるのでしょう?」
言ってくれるなら、さっさと言って欲しい。
「あぁ」
そうだったと言わんばかりに、彼は私から手を離す。
ついに言われるんだ…!
「メグはうまい事いったか?睡蓮鉢で飼えるようなら貰って行こう」
「え?メグ?」
「なんだ?忘れていたのか?」
アルフレッド様が目を丸くする。




