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小麦令嬢は婚約を破棄したい!  作者: 間波 結衣実


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5章 ー03

 アルフレッド様に何かあったのかしら?


 野営って言ってたものね。

 怪我とか何か……駄目だわ。

 家にいると気になってしまうわ。

 ちょっと散歩に出ましょう。


 夜は久しぶりにガイヤの所のパンでを食べるのも良いわね。


 パンを買いに、ヴァイセンと共にガイヤの店に向かう。


「あら」


 ガイヤのお母様がお店に出てるのに、スズも居るわ。


「ねぇ、ヴァイセン」


 振り替えると、ヴァイセンではなく、サラがいた。


「やっほー」

 サラは片手を上げる。


「びっくりし過ぎて、一瞬、声が出かなったじゃない!」


 しかもヴァイセンの姿はないし。


「リリアは買い物?」


「そうよ。サラは違うの?」


「違う、違う。ガイヤとサラの噂を聞いて見に来たのよ」


 サラは笑って、チラリとお店の中を覗く。


「スズ、手伝いに来てたけど、おばさんが治ってからも本当に来てるのね。ガイヤも満更じゃないようだし、本当にあの二人、付き合ってるのかな?」


 サラは少し興奮気味で、目を輝かせている。


「どうかな?付き合ってるって噂だったの?」


「そうなのよー。男爵家のお嬢様を断ってスズ?!でも、スズは淑やかだし、良い看板娘になりそう!的な」


 その男爵家のお嬢様って私の事かな?


「その噂、おかしなところは訂正してくれた?」


「ううん。だって噂話してる子達に"それ、違うよ!"って声かけたら、私変な人みたいじゃな~い」


 きゃははと笑っている…まぁ、確かに、そうかも知れないけど、私的には訂正を入れて欲しかった……。


 私の事は置いといて、ガイヤとスズって恋人同士なのかな?


 だとしたら心代わり早くない?


 私の事はなんだったのよ?


「ガイヤ、ちょっと」


 サラが私を曲がり角に隠してから、ガイヤを呼ぶ。


「あのさぁ、ガイヤはスズをお嫁さんにするの?」


 付き合ってるか聞くんじゃないの?!


「駄目なのか?」


 ええー?!そうくる?!


 しかも、サラに駄目なのか聞くのはおかしいでしょ?!


「駄目じゃないけど、決め手を聞いても良い?」


「うちのパンの旨さを分かってるからな」



 ……ん?

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