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1章 ー02
あ、不敬罪!
急いで俯いたけど、大丈夫かしら?!
「良い、良い。そのまま面を上げよ。オスカー殿も上げられよ」
慌てる私に王様は優しく声をかけ、お父様も言われた通り顔を上げる。
「可愛い子じゃないか」
「はい、良かったです」
アルフレッド様はそう言って微笑んだ。
評判通りの格好良さ……じゃないわ!
王族なんかと縁を持ったら社交やらなんやら私の苦手なものが付いてきて、それの為に趣味の時間が潰れてしまう。
私はそんな地位より、趣味の時間が欲しいのよ。
きっとお父様なら分かってくれる筈……。
横を見るとお父様は涙を流していた。
……なんで?
「有り難き幸せ…!」
嘘でしょ?!
私の期待と裏腹にお父様はこの話を喜んでる!?
「娘は私の手伝いばかりして、社交の場に出ることは殆どありませんでした」
そう、そう。だから普通の貴族と今更付き合えないから、私はこの話に反対なんだけど。
「それを……!」
お父様の涙の勢いが増す。
…考察まで一緒なのに結果・結論が異なる事なんてある?
「私の手伝いのせいで"小麦令嬢"など影で言われている娘ですが、どうぞ宜しくお願いします!」
"小麦令嬢"!
初耳ですわ…。
私は初めて聞く二つ名に呆然とした。




