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3章 ー01
「少し宜しいでしょうか?今日、学園に挨拶しに行ったついでにリリア嬢と話たのですが」
父の書斎に、今日の事を報告しに訪ねた。
父は机の上にある書類に目を通しているところだった。
「なんだ。仲良しだな」
書類から顔をあげ、父は微笑ましいと言わんばかりに、目を細めた。
「どうやら婚約を破棄したいようですよ」
「なんだって?!」
あまりにもびっくりしたようで、父は椅子から立ち上がった。
「身分としては男爵ですし、それに社交の場に出ていなかったので負担が大きいのでしょう」
父は唸り声を上げながら、腕を組んでいる。
「しかも話題はメグしかないと言っておりました」
「メグ?あの川で泳いでいる灰色の小さな魚の…?」
「はい」
父は更に、う~んと唸り声を上げた。
「今度、様子を見に行きます」
「あぁ、そうしてくれ」
父は頭が痛そうだが、むしろ俺は少し楽しみだな。




