最終章 ー06
◇
熱い季節も終わり、アルフレッド様の誕生日が遂にやってきた。
初めて登城したのが随分前のように感じる。
「リリア、髪型を見に来たよ」
白地に金の刺繍の施された服を着たアルフレッド様が顔を出した。
侍女がキャーと騒ぐ。
「リリア様、愛されてますね」
皆、今日、紹介されたばかりなのだけど、事あるごとにアルフレッド様が顔を出すので、彼の行動に愛だのなんだと騒いでいる。
そうそう、どんな令嬢にも見向きしなかったらしく、心配していたのだと侍女長なんて涙ぐんでいたわ。
「リリアはアップの方が更に綺麗ですね」
アルフレッド様の一言にまた侍女が騒ぐ。
「分かりましたから、ちょっと落ち着いて下さいませ」
こう何度も来られては準備が進まないじゃない。
「落ち着いていますよ。ネックレスも似合ってますよ」
あっ、ネックレス!
「ネックレス有り難うございます。希望通りブランクト宝石店でお願いして下さったんですよね?」
欲しい装飾品として以前会ったイリアのお店のネックレスが欲しいと伝えていた。
「勿論。そこのデザイナーの子がリリアを知っていましたよ」
きっとイリアだ!
ネックレスは細い金細工に水晶と、ブルーサファイア、ローズクォーツが散りばめられている。
全く宝石の事を知らなかったけど、あの日ずっと彼の側にいると決めた日から勉強をした。
前回にもリアクション下さった方々、有り難うございます(*^^*)
イリアはリリアの幼少からのお話で出てくるキャラです。他サイトには短編で出てきます。
ご要望あればこちらにものせますので、言ってくださいませ^^




