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【ドラッグ・ホリック】君が良い

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

高校時代の私を思い出しますね。

水の様に入り込み、風の様に過ぎ去る。其れが俺の幼馴染に対する印象だった。兎に角にも人の心に入り込むのが上手い。其れは人に懐かない弟が懐いた事からも分かる事だった。

彼奴が何時もの様に俺の部屋に居座っていると、弟がやってきて睨み付ける。

――何でアンタがまた此処に居るんだよ!!

――おい、また……。

――ごめんね。お兄ちゃんから漫画借りてたんだ。これはお兄ちゃん借りたお詫び。

そう言いながら、彼奴が好きそうなお菓子を渡す。威嚇を続ける弟に反し、彼奴はずっと笑顔だった。特段気にしても居ない様だった。


ある時、弟が習い事で遅くなった時を見計らって、彼奴を家に招き入れた事がある。何時もの様に漫画を読んでいる時にさり気なく声を掛けた。

「悪いな。来てもらう度に彼奴にキレられて。でも悪気がある訳じゃないんだよ」

弟は人見知りなところがある。友達は広く浅くというより、狭く深く。初対面の人間と話す時には、見知った人間の背後に隠れて警戒するし、自分から話掛ける事は少ない。

怖いのだと思う。見知らぬ人間が。自分の世界に入り込む人間が。だからああやって威嚇を繰り返すのも、一種の防御反応だも思っている。

「気にしてないよ。私に兄弟はいないけど、居たらそうなっていたかも知れないし。身近で傍に居てくれた人が、知らない人に取られたら、やっぱり怖いことだからね。

あ、そうだ。何時もお邪魔して貰って悪いから、今度はウチにおいでよ。弟も連れて」

本当に気にして無いようだった。寧ろ気遣ってさえいる。これが此奴の良いところだった。

家に来る時、俺達の分だけでなく弟の分のお菓子を用意するのも、学校で無闇矢鱈に声を掛けないのも、多分、気遣ってくれているから。其れが嬉しくもあり、申し訳なくもあった。


「で、アンタは兄ちゃんと何時付き合うんだ。元彼とは別れたんだろ?」

「まぁ『何で私が男と付き合って、別れたかって事を知ってるの?』という問い掛けは置いといて、君のお兄ちゃん、そんな目で見てないと思うよ。勿論、私も」

仲は良かったけど、燃えるような感情は持ってないと思うよ。

「はぁ……?」

あら、怒ってる。この子の怒り方、昔から変わらないな……。眉間に皺寄せて、目くじら立てて、血管ビキビキにして。くも膜下出血起こさないか心配だよ……。

「というか、私にばっかり固執している様だけど、お兄ちゃんが『此奴と付き合うんだ』って言って、女の人連れて来たらどうするのさ」

「その女を殺す……」

お兄ちゃん、貴方が甘やかして(?)、面倒を見続けた弟は、凄い方向の甘ちゃんになっちゃったよ。どうするのこれ。

まぁ良いか。付き合いは長いから、お兄ちゃんの生体も私の生体も知ってるでしょ。

そう〜、高校時代の同期に片思いしてる人がいて、二人の結婚生活を想像するのが趣味でした。


え、結婚するよね? 大鍋ぶん回すよね? なんか相手新聞読んでるよね?

他の女と付き合う〜? 君を置いてぇ? はぁー、潰そうその女!!


それはそうとメンヘラホイホイ兼メンヘラ製造機、だから大変な相手や悩んでる相手に、しれっと共感出来る。

でも本人は『感情の全てを渡してる』訳では無い。

温度的には『今日の朝、日傘忘れちゃって〜』ぐらいのノリ。


事の重大さを理解しないまま、相手の心に寄り添える言葉を吐けてしまう。

理解しても吐けるけど、大体は『まぁ良いか』『そんな時もあるよね』精神。深く考えてない。

これが最大の特徴。

だから人の心に入り易く、逃げ易い。

相手ばかりが本気になってしまう。


お前、来世はホストな?


だから本気になって、期待した相手が、裏切られたと思ってメンヘラ発動しちゃう。

今まで上手くやれていたのは、まだ周りが理性的な良い子だったから。まだマシだったから。


祠壊すなよォ。

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