記憶
まえがきは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。
タンパク質の網が 僕たちに画像を見せる
僕たちは その画像で
笑い 泣き 時おり 愛を感じる
タンパク質の網が 僕たちに画像を見せる
僕たちは その画像で
泣き 苦しみ 時おり 孤独を覚える
僕たちが 僕たちでなくなった時
その網に 秘められた画像は 記憶は
どこに消えるのだろう
もしかして 網を作った 原子に
もしかして 網を作った 素粒子に
あのとき 父は僕に何か言おうとしていたのだろうか
あのとき 母は僕に何か言おうとしていたのだろうか
空を仰ぎ 目一杯 深呼吸してみた
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実は、私の両親はすでに亡くなっています。
父は私が中学の時に、母は私が働きだして、すぐの時に。
父がなくなる当時、父が病院に入院している時、もう話せるのは
最後かもしれないという時に、兄弟が一人ずつ病室に呼ばれ、
父と話をしました。
末っ子の私は、最後に呼ばれた時、なぜか話すのが怖くなり、
病室に入れませんでした。
そして、父は亡くなりました。
母の時も実はそれに近い経験をしました。
なんで話さなかったのか?何を伝えようとしてたのか?
そして、ありがとうとなぜ言わなかったのか?
この思いはずっと持ち続けていくんだろうと思います。
みなさんも、もしご両親がまだご健在であれば、たくさん話を
してください。そして、ありがとうと伝えてください。
あとがきは割愛させていただきます。
読んでいただき、ありがとうございました。