ラプラスの悪魔とシュレディンガーの猫は友達になれない
まえがきは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。
今日 テストに失敗した
ナノメートルの世界にはシュレディンガーの猫が住んでいるのだろうか
開けるまで答えが分からない世界
君はまだ生きているのか それともすでに死んでいるのか
外からは生きている気配も 死んでいる気配もする
その揺らぎは 我々を神秘の世界に誘うのだ
もし仮に 全ての力を理解しているラプラスの悪魔がいるなら
本当は 開ける前に答えがわかるのだろうか
悪魔というのだから死んでいると答え 生きていても 魂を食べてしまうのだろうか
全知全能の意味を持つ悪魔 この言の葉に 奇妙な感覚を覚えるのだ
気まぐれな猫は全てを見通す悪魔となんか
友達にはなれないんだろうな
じゃあ 僕が君を飼ってあげるよ
餌もあげるし 遊んでもあげる
僕の部屋には 毒ガスもないよ
僕の自由意思でラプラスの悪魔も否定してあげる
だから 明日のテスト
うまくいくように ナノの世界で 見ていておくれ
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書いている通り、ちょっと実験でうまく行かなかったところが
ありまして、いろいろ考えている時にふと思い付いた詩です。
最後はエンジニアの心の願いです。(笑)
シュレディンガーの猫はご存じの方も多いと思いますが、
猫と放射性物質と放射性物質の原子崩壊を検知すると
毒ガスが出る仕掛けが箱の中に入っていて、というやつです。
放射性物質が原子崩壊するのは確率なので、毒ガスで猫が
死んでいるかどうかは開けてみるまで分からないという量子の
振る舞いを説明した思考実験のお話です。実験はさておき
シュレディンガーさんって功績もすごいですが、名前が
カッコいいですよね。(笑)
しかし、なんで全知全能を示す言葉「ラプラスの悪魔」は
悪魔なんでしょうね。しかもラプラス変換のラプラスって
それほど万能ではないのですが。(笑)
詩より、説明が長くなっているという最低の作詩者でした。
あとがきは割愛させていただきます。
読んでいただき、ありがとうございました。




