Electric soup
まえがきは割愛させていただきます。
本文が短いので、本文のみでお楽しみくださいませ。
今日も いろんな人が 食材を
スープの中に 投げ込んでいる
その上に 調味料を 付け加える人もいる
そのスープは時に 甘美な味になり 時に食中毒を起こすこともある
大量のスープができあがっては 捨てられている
様々な食材 様々な味付けがされていて
それらは全て 多様化という免罪符をつけて
テーブルに提供されていく
その味もありなのか
僕の味覚が 少しずつ 変わっていく
その変化に時折 嫌悪を感じる
僕が僕でなくなっていく感覚
心のどこかで叫んでいる 本当に おいしいって思っているのかと
満腹のはずなのに なぜか 新しいスープを 探している
見つけたものを 吟味もなく 勢いよく 平らげる
そして まるで痴ほう症のように すぐに食べたことも忘れている
眠る直前まで食べに食べ 翌朝には またスープを求めている
僕は本当にスープが食べたいのか
それすらも分からぬまま また食べ続ける
僕は何を求めているのか
それすらも分からぬまま また探している
一度 スープを暖める火を消して
一度 スープを見つめる目を閉じて
心の中にある スープを 見つめようと思う
そのスープの食材と調味料は きっと身近なものなのだろう
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ぼーっとYoutubeを見てたり、SNSを見てたり、
自分でも何かを探しているのだろうな。と思いながら、
でも、それが何か分からない。
最近は特に自分に時間がなく、
そういうSNS系を見れない生活が続いていて
意外とスッキリしている自分がいる。
あの欲求はなんだったのかなと思ったり。
そういう時ほど、あー、これやりたかったのね。と
自分の欲望(笑)が素直に出てくる。
そんな想いを詩にしてみました。
あとがきは割愛させていただきます。
読んでいただき、ありがとうございました。




