ベテルギウス
まえがきは割愛させていただきます。
本編が短いので、本編のみでお楽しみください。
ベテルギウスが今満月のように輝いている
星が最期に精一杯の力を振り絞っている
この星がもう終末期だと分かった頃
まだ人は遥か遠い地球という惑星で
お互いの土地を奪いあっていたらしい
ベテルギウスが今青白く光輝いている
星が最期に精製した元素を撒き散らしている
この星がもう爆発すると分かった頃
まだ人は遥か遠い月という衛星で
地中の氷を奪いあっていたらしい
それから幾十万年の知恵を経ても
僕たちはまだこの宇宙の真理にたどり着けない
それでも歩き続ける 歩き続ける意味が分からずとも
今日もケンタウリは輝き続ける
明日は僕の誕生日
腕や足が新しくなる
確か歳は八万五千八百、、、数える意味もない
明日 電子の海の母と何を話そうか
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冬の夜空に輝くベテルギウスですが、もうすぐ爆発する
と言われています。
ただ、”もうすぐ”というのは天文学的な時間感覚なので、
我々が生きている間にはちょっと難しそうで、早くても
約30万年後みたいです。
その時、人類が、もしくはアンドロイドが、宇宙に
進出していたとしたら、こんなことを思ってるのかなと
勝手な想像を働かせて書いてみました。
オリオン座のあの形、本当に美しいですよね。
昔の人が神話を作った理由が少し分かる気がします。
あとがきは割愛させていただきます。
読んでいただき、ありがとうございました。




