お母さん(2)
家事を済ませてリビングでテレビを見ていると、ピロン♪と携帯の通知音が鳴った。
(栗原さんかな?)そう思って見てみると栗原さんのお母さん、美香さんだった。
「こんばんは!さっきはいきなり押しかけてごめんなさいね。」
「いえいえ。大丈夫ですよ。」
「本当にいい子ね!それでちょっと話が変わるんだけど、美穂ちゃんから中学の頃の話は聞いたかしら?」
「はい。中学の頃はいじめられてたと聞きました。」
「そうなのよ。一時期はかなり酷くて警察沙汰になるほどだったのよ。」
「え⁉そんなに酷かったんですか?」
「だんだんヒートアップしていって、中三の頃には心身がボロボロの状態になってね。そこでようやく美穂ちゃんがいじめられてるって気づいたの。」
「そこからは私が止めに入って何とかなったけど、もし気づいてなかったと思うと、、、」
「大変だったんですね。」
「そうね。でも今はそのいじめっ子が来ないような遠い場所で優しい君に支えられてるみたいで本当によかったわ。」
「それで栗原さんはここまで来て一人暮らしを始めたんですね。」
「もしいじめっ子が来ても僕が追い返してやりますよ!」
「うふふ♪頼もしいわね♪娘をよろしくお願いします。」
なんかプロポーズして親に許可をもらったような雰囲気になってるな…
「気になったんですけど、いじめられてたのに今はとても元気ですよね。何かあったんでしょうか?」
「高校からは変わるんだ!って張り切ってたからかしらね。」
「美穂ちゃんは根は明るくてポジティブな子だから、新しい環境で心機一転できたのかもね。それに、、、昴君がいたからかもね。」
「そうなんですか?僕にはよくわからないんですが。」
「わからなければそれでいいのよ。」
「あ。そうだ。いつも美穂ちゃんがお世話になってるみたいだからお礼しなくちゃね。」
「いえいえそんないいですよ!お世話なってるのはこっちというか。」
「いいからいいから!さあどうぞ♪」
すると一枚の写真が送られてきた。
(こ、これは‼)
その写真には中学生の頃の栗原さんが写っていた。
今の栗原さんの髪は肩にかかるくらいの長さだが、中学の栗原さんは腰まである長さだった
。
いじめられていたからか目元が暗くなっているが、頑張って笑顔を作っていた。
栗原さんらしさがある写真だと思った。というか見た目がドストライクすぎる!!!可愛い!!!!
「どう?かわいいでしょ!眼福でしょ!」
「、、、ありがとうございます。」
そっと携帯の待ち受け画面を栗原さんの写真に変えるのだった。




